「ソール・ライターの原点 ニューヨークの色」展が渋谷ヒカリエで7月開催。新たに発掘された作品や未公開作を含む400点以上が集まる
13年にライターがこの世を去った時点で、その作品の大半は未整理のままだったが、翌年に創設されたソール・ライター財団によって、アーカイヴがデータベース化。未整理の作品はカラースライドだけでも数万点にのぼるため、つねに新たな発見が続く“発展途上” の作家でもある。
本展では、1950~60年代頃、黄金期のニューヨークを写し撮った未公開スナップ写真を多数展示。カラー写真約250点を10面の大スクリーンに投影する迫力の展示空間も広がる。
ライターと言えばニューヨークの街並みのイメージが強いが、本展では人物の写真も多数紹介される。たとえば50~60年の『ハーパーズ・バザー』 誌のために撮影したファッション写真、そして美術ファンなら気になる後の巨匠たちのポートレイトだ。アンディ・ウォーホル、ユージン・スミス、セロニアス・モンク、マース・カニングハム、ジョン・ケージ、ロバート・ラウシェンバーグらの若き日の貴重な姿を見ることができる。
そのほか未公開のモノクロ写真、絵画も集結。見どころたくさんの展覧会になりそうだ。