鈴木九段が準々決勝へ ヒューリック杯棋聖戦決勝T
開幕カードは、いずれも棋聖挑戦の経験を持つ鈴木大介九段(47)対中村太地七段(33)戦。千日手指し直しの末、鈴木九段が制して準々決勝一番乗りを決めた。鈴木九段は次局で、久保利明九段(46)―豊島将之九段(31)戦の勝者と対戦する。
鈴木九段は今期、2次予選からの登場で本戦入り。中村七段は前期はベスト4まで進出したため、シードで本戦からの出場となった。
振り駒で鈴木九段が先手となり、午前10時に対局開始。鈴木九段のゴキゲン中飛車、中村七段の居飛車で進んだ。しかし、午後3時10分、77手目で同一局面が4回出現する千日手が成立した。
30分後、先後を入れ替えて始まった指し直し局も先手の中村七段の居飛車、後手の鈴木九段の振り飛車での戦いとなった。終盤、1分将棋となった中村七段に対して鈴木九段の残り時間は2時間半近く。最後は鈴木九段が先手玉を追い込み、午後6時39分、中村七段が124手目を見て投了した。