今年はデザインで選ぶ! “建築的” Xmasスイーツ。
フェスティブシーズンの主役と言えば、やはりクリスマススイーツ。味わいはもちろん造形的な美しさも、時代を反映しながら年々進化を遂げている。
圧巻の存在感を放つのが〈パレスホテル東京〉の《ポワンセティア》。初登場は、大人数で集まることが困難だった2021年。窪田修巳ペストリーシェフが「せめて年に1度、家族や友人と集い、サプライズ感のあるケーキで楽しんでほしい」と考案したもの。白銀に咲くポインセチアの花を表現した、高さ約45cmもの三角錐のホワイトチョコレートは、薄すぎると割れやすく、厚すぎては重さでケーキを壊してしまうため、繊細な厚みの調整が必要だという。
柔らかな曲線でホワイトクリスマスを表現したのが、〈ストリングスホテル東京インターコンチネンタル〉の長田学エグゼクティブペストリーシェフ。《スパークリングスノー ショートケーキ》は、2種類の生クリームを合わせ、軽やかな口溶けとコクを両立。粉雪が降り積もるモミの木の姿は、ドレスのドレープのように優美だ。
そして、まさに “建築的” な一品が、19世紀半ばに誕生したパリの都市建築をモチーフにした〈ピエール・エルメ・パリ 青山〉の《ビュッシュ トゥ パリ》。建築レリーフを施した型にクリームを流し込み冷やし固めることで、ファサードの装飾などのディテールが驚くほど精密に浮かび上がる。
《サパン・ド・ノエル》は、幾何学的なデザインがコンセプトの〈ル・ショコラ・アラン・デュカス〉らしい、六角形のモダンなツリー。フランス国土を象徴する六角形でツリーを作る創造性に、A・デュカスのフランス愛が息づく。
良質な素材と高い技術から生まれる、構築美に満ちたスイーツ。一年を締めくくる最高のギフトだ。
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