日本海海戦から117年 東郷神社で戦没者悼む 福岡・福津
同神社にはロシアのバルチック艦隊を迎え撃った連合艦隊の司令長官、東郷平八郎元帥が祭られており、昭和10年に、地元出身の獣医、安部正弘さんの提唱により玄界灘を一望できる大峰山上に創建された。
春季例祭は、海戦の戦端が開かれた5月27日に日本とロシアの戦没者を悼むため毎年行われている。同神社の川野萬里子宮司が祝詞を奏上し、参列者の代表らが玉串を捧げた。
神事の後、同神社崇敬会の塚田征二会長は「日本海海戦の勝利は日露戦争の帰趨(きすう)を決し、世界の人々は驚嘆、東郷元帥の名は世界にとどろいた。ロシアによるウクライナ侵攻で安全保障への関心が高まっているが、日本には『備えあれば患いなし』という言葉がある。ウクライナ危機を他山の石としてしっかりした備えを進めるべきときだ」と語った。