共感をもたらす建築とは何か──。〈ヘザウィック・スタジオ〉の展覧会が開催。
〈ヘザウィック・スタジオ〉は、ロンドンを拠点に活動するデザイン集団だ。ニューヨークの巨大構造物《ヴェッセル》、シリコンバレーやロンドンのグーグル社屋、ロンドン五輪の聖火台、上海の《外灘金融センター》、そして、ロンドンのダブルデッカー・バスのデザインなど、世界各地で、独創的な建築物を作り出している。
テレンス・コンラン卿が“現代のレオナルド・ダ・ヴィンチ”と称した奇才、トーマス・へザウィック率いる同スタジオは、ものや場所の歴史を理解し、多様な素材を研究し、伝統的なものづくりの技術に敬意を表しながら、最新のエンジニアリングを駆使してプロジェクトに取り組んでいる。
そのなかで自然環境と対話し、大きな空間もヒューマンスケールに還元しつつ、目の覚めるようなアイデアを実現してきた。
3月17日よりスタートとなる同展では、スタジオの主要プロジェクトを、「ひとつになる」「みんなとつながる」「彫刻的空間を体感する」「都市空間で自然を感じる」「記憶を未来へつなげる」「遊ぶ、使う」という、6つの視点から掘り下げる。
デジタルテクノロジーが発展し、日常生活に浸透するにつれて、周囲の環境や他者との関わり方も劇的に変化している。同展では、へザウィック・スタジオの取り組みから、人間の心を動かす優しさ、美しさ、知的な興奮、そして共感をもたらす建築とは何かを探る。
〈東京シティビュー(屋内展望台)〉東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー52F TEL 050 5541 8600(ハローダイヤル)。2023年3月17日~6月4日。10時~22時(最終入館は21時まで)。会期中無休。平日一般2,000円ほか。