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磯崎新の「幻の図版」が限定展示─特報「東京大学教養学部美術博物館」改造計画案をめぐって
2023-06-16
磯崎新の「幻の図版」が限定展示─特報「東京大学教養学部美術博物館」改造計画案をめぐって

 一九七九年の個展で展示され、その後、雑誌にも載らず人目に触れる機会のなかった磯崎新の「幻の図版」が「「間」のポエティクスをめぐって」(表象文化論学会大会シンポジウム)で展示されます。

 群像二〇二三年七月号「磯崎新論」第19回の末尾に掲載した「特報」を下記に転載します。
 磯崎新は一九七九年に東京大学教養学部美術博物館(現・東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館)で、《空洞としての美術館I・II》や《ヴィッラ・シリーズ》をはじめとするシルク・スクリーン作品による個展を開催している(ギャラリー「ときの忘れもの」のサイトでオープニングの模様などの記録が公開されている )。この展覧会に際し、磯崎は同博物館の改造計画案を構想し、オリジナル図面三枚(俯瞰図および一階と二階の平面図)を同博物館に寄贈しており、個展でもそれらが展示された。このうちの俯瞰図と一階平面図は現在も駒場博物館に所蔵されていることが先頃判明している。現代版画センターの協力を得てこの磯崎展を企画した横山正・東京大学名誉教授によれば、個展のあとに磯崎新アトリエから要請があり、二階平面図のみはアトリエに返却されたとのことである。

 磯崎による計画案では、一階に美術博物館収蔵品の小展示室および収蔵庫が並び、二階中央部は広い展示室とされている。俯瞰図によれば、その奥のさらに半階上がったレヴェルに、マルセル・デュシャン《彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも(通称・大ガラス)》レプリカ(東京ヴァージョン)の専用展示室がある。この東京ヴァージョンは横山氏が中心になって一九七九年当時に制作中であり、翌年完成することになるものである。磯崎は壁面に大きな開口部をひとつだけ設け、オリジナルを所蔵するフィラデルフィア美術館における《大ガラス》の展示(当時)に近づけている。全展示空間の中央を貫く軸線上の二箇所には立方体フレームが配置され、磯崎による建築的署名になっている。

 これらの図面は一九七九年の磯崎展以外の場で展示されたことも、雑誌に掲載されたこともないものと思われる。上記「ときの忘れもの」サイトの写真でも、何枚かの背景にわずかにその一部が確認できるのみである。そのため、駒場博物館の許可・協力を得て、ここに俯瞰図を公開する。また、磯崎の「間(ま)」展を基軸とする下記のシンポジウム開催にあたり、きわめて限定された日時ではあるが、オリジナル図面が会場付近に展示される予定である。

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・磯崎新「東京大学教養学部美術博物館」改造計画案・オリジナル図面展示
 日時:2023年7月8日(土)13~17時
 場所:東京大学駒場キャンパス・21KOMCEE East地下K011入り口付近通路
・関連シンポジウム
 「「間」のポエティクスをめぐって」(表象文化論学会大会シンポジウム)
 日時:2023年7月8日(土)13時30分~16時15分
 場所:東京大学駒場キャンパス・21KOMCEE East地下K011
 パネリスト:松井茂(情報科学芸術大学院大学・基調講演)、石井美保(京都大学)、原瑠璃彦(静岡大学)、田中純(東京大学・司会およびコメンテイター)
 無料・事前予約不要
 問い合わせ先:表象文化論学会第17回大会実行委員会
 E-mail [email protected] URL http://www.repre.org/
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ソース元URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/3a2d17944d14115dfd145fcf68bd0b9798586f56

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