平城宮の女官、休み取りにくい? 59歳で329日出勤、木簡出土 2022-08-24 奈良市の平城宮跡から、奈良時代に天皇の身の回りの世話をしていた女性役人「女官」の勤務評価に使われていた木簡が見つかったことが24日、分かった。59歳で年間329日出勤していた。当時の律令では役人は月に原則5日の休みを取ることが定められ、これまでに出土した木簡では年間300日未満の出勤が大半だった。 奈良文化財研究所の桑田訓也主任研究員は「当時でもかなりのハードワーク。ベテランの女官で周囲に頼られていたか、休みが取りにくいエッセンシャルワーカーかもしれない」と話した。同研究所が紀要に掲載した。 男性役人の木簡は出土しているが、女官のものは初めてとみられる。