『給付金「10万円は現金でもいい」と言い出した岸田政権の「迷走」 ~衆院代表質問開始』への皆さんの反応まとめ
【写真】東京パラリンピック閉会式 ひとり着席する菅首相(※当時)衆議院代表質問が開始 ~新型コロナ対策などで論戦政治 原油価格高騰に対応するため石油の国家備蓄の一部を放出すると表明する岸田文雄首相=2021年11月24日午前、首相官邸 写真提供:産経新聞社―–
泉代表)この臨時国会で補正予算を提出するというのは、あまりにも遅すぎたと思いませんか?
岸田首相)総額55.7兆円の大規模な対策によって、日本経済を1日も早く回復軌道に戻し、コロナ後の新たな社会を切り開いてまいります。
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12月8日の衆院代表質問で岸田文雄首相は、新型コロナウイルス対応や経済対策に関する答弁では安全運転に徹する一方、安全保障や憲法については意欲的な姿勢を際立たせた。
飯田)泉さんの代表質問について、“ムラキ”さんという方から、ツイッターのご意見をご紹介します。「非常によかった。岸田総理の懐に巧みに入り込む冒頭の発言から、提案型の質問は、これまで激昂し罵倒するだけだった党のイメージが変わった印象を受けました。今後も政策を提案するなどしてアピールを続け、正当な対立構造を築き上げていただきたいです」といただきました。泉さんの代表としての国会デビューとなります。
鈴木)私たちはこれまでも取材しているから、彼がどういう人かということはわかるのだけれど、リスナーの方は、「どんな人なのか」というのがわからなかったのですよね。それがやっと表舞台に出て来たから、「ようやくスタート」という言い方もできる。新鮮なイメージというか、いままで立憲民主党に抱いて来たイメージが、いい意味で変わる節目かも知れません。
飯田)そうですね。
鈴木)リスナーの方がおっしゃっているように、何を提案するのか。現実主義も取り入れながら、しかし、「絶対に自民・公明を倒すのだ」というしたたかさを持っての駆け引きが必要です。政策的には、自民党にはできないものを「どう提案するか」ということでしょうね。
飯田)12月8日の代表質問のなかでは、18歳以下への10万円相当の給付金について言及がありました。5万円を現金、5万円をクーポンとすると「事務が煩雑になる」と地方自治体から上がっていた声も含めて質問し、「10万円は現金でもいい」という言葉を引き出した。
鈴木)岸田政権の迷走ぶりが目立ちますよね。そもそも10万円を5万円ずつに分けたことについても議論があったのです。しかし、その方向で進んでいたのが、クーポンの事務作業を含めると967億円かかるということが出て来た。確かにとんでもない額です。それでまた揉めました。
飯田)967億円もかかるのかと。
鈴木)もっと問題なのは、いまの現状です。自治体の判断によって、「5万円ずつクーポンと現金ではなく、ぜんぶ現金でもいい」と。ここまで来てしまうと、私はおかしいと思います。そもそもこの10万円は何のための10万円なのかということが、もうわからなくなってしまったでしょう。
鈴木)いろいろな解釈はあったけれど、コロナ禍があり、特に子育てをしている家庭は大変でしょうと。学校に行けないということになって、お母さんがパートに行けず収入が減ったとか、子どものストレスがあるなど、いろいろな問題がある。単に「社会で子どもを育てましょう」というものではなく、ここには新型コロナが絡んでいます。コロナ禍による困窮で大変だから、「そこに対して10万円を」ということだと思っていました。そういう建て付けだと。
飯田)そうですよね。
鈴木)そのための10万円であれば、貯金してもいいではないですか。私が知っているご家庭もそうだけれど、母子家庭で、お母さんの収入が減ってしまったので、貯金を切り崩して生活しているわけです。
飯田)既に。
鈴木)そこを埋めてもいいではないですか。コロナ禍で子どもの将来のための貯金ができていなかったから、貯金しましょうと。そういう使い道は自由なはずではないですか。でも、その10万円を半分に分けて、半分はクーポンというのは、どちらかと言うと経済対策でしょう。次ページは:10万円のなかで「経済対策と貯金してもいいお金」を分けた前へ12次へ1/2ページ