• Online Tools
  • - Calculators
    • Character Count
  • - Download
    • TikTok Download
    • DouYin Download
  • - Web Tools
    • BASE64
    • Base64 to Image
    • Image to Base64
    • URL Encoding
    • JavaScript
    • Timestamp
    • Unicode Converter
    • JSON Format
    • Modify Extension
    • Make List
    • CSS Optimizer
  • - Encryption Tools
    • MD5 Encryption
    • Random Generator
  • - Image Tools
    • Image Compression
    • QR Code Generator
    • QR Code Reader
    • Wallpaper Preview
    • Image EXIF
  • - Info Sheets
    • Blood Type Heredity
    • Clothing Sizes
  • [email protected]
DopuBox
  • English
  • Español
  • Français
  • 日本語
  • 한국어
  • 简体中文
  • 繁體中文
全部 ニュース Meta Code 文化・アート
『楠勝平コレクション――山岸凉子と読む』 楠勝平著、山岸凉子編  評者:石岡良治【このマンガもすごい!】
2022-01-17
『楠勝平コレクション――山岸凉子と読む』 楠勝平著、山岸凉子編  評者:石岡良治【このマンガもすごい!】

 昨年2021年は、巨匠マンガ家が相次いで亡くなった年であった。なかでも、さいとう・たかを、みなもと太郎、白土(しらと)三平、岡本鉄二、平田弘史(ひろし)といった、団塊世代が親しみ、かつ代表作に歴史・時代物が含まれる作家の相次ぐ訃報には、単なる偶然の符合を超えたかのように時代の推移を強く意識させるものがあり、過去のマンガ作品の魅力を再確認する機会となったように思われる。人はみな死ぬ、だが仕事は残る、という事実を改めて意識させられたとでもいえるだろうか。

 そうしたなか刊行された本書は、時代物短編を得意としたマンガ家、楠勝平(くすのきしょうへい)の作品の文庫オリジナルアンソロジーである。過去に出ていた作品集が長らく入手困難になっていたこともあり、作品が広く読まれる契機となる好企画であるのみならず、山岸凉子による編者解説という取り合わせの妙が、作品世界への的確な導入となっている。

 1944年生まれの楠勝平は心臓弁膜症との闘病の末、74年に30歳で夭折しており、したがって読者はおおむね半世紀前の作品群を目の当たりにすることになる。こうした情報は、「作品を純粋に楽しみたい」という観点からすると、ときに邪魔なものとみられやすい。だが例えば本書の数少ない現代劇である「大部屋」は、大部屋での入院経験を持つ者ならではの観察眼により、非日常が日常となった入院生活を軽妙に描写しつつ、死が身近である環境を少しずつ開示していく構成となっている。様々な来歴を持つ入院患者たちの物語と、大部屋に覆いかぶさる死の気配のもたらす情動が、やや異なるリズムで並走する画面の魅力は、やはり楠勝平という作者の経歴と切り離し難いようにも思えるのだ。

 作品では江戸の市井の職人が好んで描かれるが、とりわけ印象深いのは「茎」における染物師の修業を続ける女性主人公「つむぎ」である。結婚を機に仕事を辞めることが望まれる環境にじりじりと取り囲まれるなか、情を交わした恋人さえもが決定的な無理解をみせる瞬間の絶望感は、現在の日本でもけっして過去のものとはなっておらず、アクチュアリティを失っていない。

 白土三平に憧れ、『忍者武芸帳 影丸伝』や『サスケ』などの古典的名作でアシスタントをつとめつつも、楠勝平の資質は叙事的な方向では発揮されず、だが師弟関係のようなものを好まなかった白土三平にとって唯一の弟子といえる存在であったという異色の経歴。この二人の関係の機微を、山岸凉子の解説は印象的な逆説として示している。白土の作品世界は、もしも時代と共振しなかったら「マイナーにとどまったかもしれない」のに対して、楠勝平は「メジャーで普遍的な世界」を描いているというのだ。同郷の大和和紀らと共に白土作品に熱狂した経験を持つ山岸凉子ならではの慧眼であり、「彩雪に舞う…」のラストで主人公「左衛門」が見せる満面の笑みは、若者の自意識とも老境の達観とも異なる仕方で、万人に到来する「死」の切迫という普遍的な経験を示している。


(『中央公論』2022年3月号より)


【評者】
◆石岡良治
早稲田大学准教授

ソース元URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/dc48fd83d9472785c55f74174ec0d3d3d6ab1e77

Other Tools
  • Character Count TikTok Download DouYin Download BASE64 Base64 to Image Image to Base64 URL Encoding JavaScript Timestamp Unicode Converter JSON Format Modify Extension Make List CSS Optimizer MD5 Encryption Random Generator Image Compression QR Code Generator QR Code Reader Wallpaper Preview Image EXIF Blood Type Heredity Clothing Sizes
  • 住所要件の指摘受け自主的に転入 東京・足立区の20代選管委員・古野香織さん
    2024-05-30

    デザインジャーナリストによる新しいデザイン誌の登場です!
    2024-06-01

    【光る君へ】平安時代、強烈なエピソードで知られた2人の受領とは
    2024-06-01

    芸術レベルのグッズも登場! パリ・東京・大阪の名コレクションが集まる「TRIO展」
    2024-06-01

    ビルケンシュトック、創業から250年の歴史を振り返る2冊を出版
    2024-06-01

    日本の「木」の文化を家具を通して世界へ【ミラノデザインウィーク】
    2024-06-01

    ポール・オースターの名言「けれどオニオンパイの味は…」【本と名言365】
    2024-06-02

    万博無料招待、大阪の学校7割が希望 「不参加」の選択肢ない調査手法に批判も
    2024-06-03

    “20世紀音楽”の発展に貢献した指揮者、クーセヴィツキー。その偉業とは【クラシック今日は何の日?】
    2024-06-03

    「2億円トイレ」のイメージ図など公開 大阪・関西万博
    2024-06-04

    GROUP「島をつくる | Planning Another Island」(マイナビアートスクエア)開幕レポート。高層ビルのなかで建築をコンポストする
    2024-06-05

    アートフェア東京、次回は2025年3月に開催決定
    2024-06-04

    国際博物館の日、今年のテーマは「学びと研究のための博物館」
    2024-06-04

    お台場エリアを舞台に新芸術祭「東京お台場トリエンナーレ 2025」が誕生
    2024-06-05

    エドガー・サラン個展「EDGAR SARIN ー HUNKY DORY」(VAGUE KOBE)レポート。展示空間の可能性やその調和の在り方を問いかける
    2024-06-04

    PARCELで「Not Quite」開催。「~でなくもない」作家が集結
    2024-06-04

    「VOCA展」に関するハラスメント防止のためのガイドラインが制定
    2024-06-05

    田名網敬一の巨大インスタレーションが、世界初大規模回顧展「田名網敬一 記憶の冒険」に登場。国立新美術館で8月7日から
    2024-06-06

    藤井八冠、5連覇へ白星発進 将棋棋聖戦、山崎八段破る
    2024-06-06

    書評:「普通にラッセンが好き」と言えない現代美術界へ。原田裕規『評伝クリスチャン・ラッセン 日本に愛された画家』
    2024-06-06

    ©  Dopu Box
    💛