• Online Tools
  • - Calculators
    • Character Count
  • - Download
    • TikTok Download
    • DouYin Download
  • - Web Tools
    • BASE64
    • Base64 to Image
    • Image to Base64
    • URL Encoding
    • JavaScript
    • Timestamp
    • Unicode Converter
    • JSON Format
    • Modify Extension
    • Make List
    • CSS Optimizer
  • - Encryption Tools
    • MD5 Encryption
    • Random Generator
  • - Image Tools
    • Image Compression
    • QR Code Generator
    • QR Code Reader
    • Wallpaper Preview
    • Image EXIF
  • - Info Sheets
    • Blood Type Heredity
    • Clothing Sizes
  • [email protected]
DopuBox
  • English
  • Español
  • Français
  • 日本語
  • 한국어
  • 简体中文
  • 繁體中文
全部 ニュース Meta Code 文化・アート
久しぶりに本が読みたくなる書評 『文豪と俳句』(岸本尚毅 著・集英社)
2022-05-07
久しぶりに本が読みたくなる書評 『文豪と俳句』(岸本尚毅 著・集英社)

かつて、中世ヨーロッパの大学では「自由七科」という科目があった。文法・修辞・論理・算術・幾何・天文・音楽の七科目だ。神学、医学、法学という上級学部があり、その準備学問として哲学が置かれていた。「自由七科」は上級学部に進む前に、知識人としての基礎的教養を固める役割を果たしていたのである。この「自由七科」はのちにリベラル・アーツと呼ばれるようになり、日本語では「教養課程」と意訳された。そう、大学で1~2年次に履修する教養課程だ。つまり、中世の大学の制度は、形を変えて今の日本の大学に引き継がれているのである。

さて、もとに戻って中世の「自由七科」をよく見てみると、文法と修辞がそれぞれ独立しているのが注目される。文法は厳格な言語の構造を学ぶのに対して、修辞は「言葉を飾る」ことを主眼として、いかに効果的に相手に自分の考えを伝えるかが眼目になっていた。だから言葉だけでなく、身振りや発声法なども含まれていたらしい。

この修辞学は近代に入ってからも、ヨーロッパの各国で中等教育の科目として残っていたようだが、学問をひたすら欧米から輸入していた明治の日本では、科目としての修辞学は採用されなかった。個人的な考えだが、それにはちゃんとした理由があったのだと思う。つまり、科目として修辞学を独立させなくとも、修辞が凝縮された文化遺産を日本が持っていて、それを国語・古文で学べる仕組みができていたのだ――そう、俳句と和歌である。とりわけ、わずか17文字で情景や情感を表現する俳句は世界最短の定型詩だが、それを味わい、吟味することによって、自然に修辞学を学ぶことができるのである。俳聖・松尾芭蕉の俳句を見ればそれがよくわかる。

「荒波や佐渡によこたふ天の河」

「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」

いずれも名句の誉れ高い作品だが、この2つの句は修辞学でいうところの「擬人法」がさりげなく用いられている。人ではない天の川が横になって寝そべっている。また、物質的存在ですらない夢が枯野を駆けめぐるのである。

「閑けさや岩にしみ入る蝉の声」

これも、蝉の声がうるさいのに静か。また、岩に染み込むはずのない蝉の声が岩に染み入るという、大胆なレトリック(修辞)が使われている。

さらに注目されるのは、「サ行」が多用されていることである。「閑(しず)けさ」、「染(し)み入る」、「蝉(せみ)の声」といずれも頭韻として「サ行」が使われている。「サ行」は無声摩擦音といって、静かな音だ。英語では子音「S」で始まる音で、面白いことに「サイレンス(沈黙)」のような「静謐」を表す言葉もある。人差し指を唇に当てて「しぃー」とするジェスチャーもこれに類するもので、おそらく人類共通の音感なのだろう。これを考えると、芭蕉は「アイウエオ・カキクケコ」の五十音表を知っていたことになる。

何となく明治維新後に日本に導入されたイメージがある五十音表は、意外にもその歴史は古く、平安時代後期には天台宗の明覚という僧侶が「反音作法」というタイトルの五十音表を残している。母音はアイウエオ順だが、子音はアカサタナではなくアカヤサタナラハマワだった。この順にはちゃんとした理由があるが省略。要は、日本人は中国の音韻表などから、古くから子音と母音との関係を熟知していたのである。

ソース元URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/19def384ff96cd7f6694d8698627cd4285862e11

Other Tools
  • Character Count TikTok Download DouYin Download BASE64 Base64 to Image Image to Base64 URL Encoding JavaScript Timestamp Unicode Converter JSON Format Modify Extension Make List CSS Optimizer MD5 Encryption Random Generator Image Compression QR Code Generator QR Code Reader Wallpaper Preview Image EXIF Blood Type Heredity Clothing Sizes
  • 藤子・F・不二雄の名言「ありそうもない話をありそうに描きたい」【本と名言365】
    2024-05-29

    “ひばり”の愛称にふさわしい美しいメロディ。ハイドンの『弦楽四重奏曲第67番』【クラシック今日は何の日?】
    2024-05-30

    小学館も来週に報告書公表
    2024-05-31

    むのたけじ賞、名称変更 「生前に障害者差別発言」
    2024-05-31

    鎌倉幕府の地頭から海の武士団・松浦党に…古文書群「青方文書」からみる中世の漁業や製塩事情
    2024-06-01

    三姉妹が温泉旅行で取っ組み合いの大げんか うっとうしくてめんどうくさい家族愛描く「お母さんが一緒」
    2024-06-02

    <今週の本棚・次回の予定>6月8日の毎日新聞書評欄は『新装版 ペルーからきた私の娘』ほか
    2024-06-03

    応挙手本?に描いたトラ甦れ…徳島の寺のふすま絵修復へ
    2024-06-04

    アルテミス計画&天の川銀河! 大人も学んで楽しめる「大人レゴ」最新ラインナップは”宇宙”がテーマ!
    2024-06-03

    太宰府天満宮で「Fukuoka Art Book Fair」が開催へ
    2024-06-04

    「UESHIMA MUSEUM」が開館。屈指の現代美術コレクションを一般公開
    2024-06-05

    東京都写真美術館で「今森光彦 にっぽんの里山」が開催へ
    2024-06-04

    「梅津庸一 エキシビションメーカー」(ワタリウム美術館)開幕レポート。きっとあなたも展覧会をつくりたくなる
    2024-06-04

    ユージーン・スタジオが東南アジアに美術館を建設予定。新法人YES__pte.ltdを設立し、インドネシア・ジャカルタに美術館準備室を開設
    2024-06-04

    大学入学共通テスト、追試は本試験1週間後 コロナ禍前に戻す 月経痛の配慮明記も
    2024-06-05

    沙に囲まれた残酷な世界が私たちの社会を浮かび上がらせる。期待の作家が令和の世に送り出す、新たな青春のバイブル!
    2024-06-06

    「Osaka Art & Design 2024」(大阪市内)開幕レポート。何気ない日常のなかで多様なカルチャーに触れる
    2024-06-06

    藤井八冠、5連覇へ白星発進 将棋棋聖戦、山崎八段破る
    2024-06-06

    「江戸期より後の遺構」 世界遺産目指す佐渡の金山、一部除外勧告
    2024-06-06

    アキナの山名さん骨折 毎日放送、ロケ中に転倒
    2024-06-06

    ©  Dopu Box
    💛