• Online Tools
  • - Calculators
    • Character Count
  • - Download
    • TikTok Download
    • DouYin Download
  • - Web Tools
    • BASE64
    • Base64 to Image
    • Image to Base64
    • URL Encoding
    • JavaScript
    • Timestamp
    • Unicode Converter
    • JSON Format
    • Modify Extension
    • Make List
    • CSS Optimizer
  • - Encryption Tools
    • MD5 Encryption
    • Random Generator
  • - Image Tools
    • Image Compression
    • QR Code Generator
    • QR Code Reader
    • Wallpaper Preview
  • - Info Sheets
    • Blood Type Heredity
    • Clothing Sizes
  • [email protected]
DopuBox
  • English
  • Español
  • Français
  • 日本語
  • 한국어
  • 简体中文
  • 繁體中文
全部 ニュース Meta Code 文化・アート
高井ゆと里 『存在と時間』の新しい読み方【著者に聞く】
2022-04-21
高井ゆと里 『存在と時間』の新しい読み方【著者に聞く】

――本書はハイデガーの主著『存在と時間』を読み解いています。入門書が多くある中で、意識したことは。


 ハイデガーの『存在と時間』はこれまで2種類の読み方をされてきたのですが、私はどちらとも違うアプローチをして差異化を図っています。

 歴史的にはまず、実存主義の書として読む方法がありました。私たちは日常的には、名前のない大衆の中に自己を埋没させてしまっている。当時、ラジオや新聞の普及が情報の伝達を早くしたのと同時に、受け手を大きく拡大したので、扇動的な仕方で感情ごと揺さぶられる状況を、確かにハイデガーも憂えていたと言えなくもありません。

 そこで、一人ひとりが自分の死を引き受けて、孤独な人生を掴みなおすのだ、そうすべきなんだという、一種の「べき論」の形で『存在と時間』は読まれてきた経緯があります。

 もう一つの大きな解釈潮流は、存在論の著作として読むものです。これは、あるものについてではなく、ものがあること、ひいては世界があるとはどういうことかを考えるための礎として同書を読む方針です。2000年ごろ生まれたこの解釈潮流は、日本の研究にも大きな衝撃を与えました。

 私は存在論のプロジェクトとして『存在と時間』を読み切るのは勿体ないと思い、実存哲学らしいものを復興したかった。しかも、単なるルネサンスにはしない形で。人間が生きているとはどういうことか、我々が行為をするとはどんなことか、他の人と同じ世界を生きているとは、自分の死について考えるとは、など、ウェットな話をしている本として読もうというのが、私のオリジナルな路線です。


――刊行後の反響はどうでしたか。


 初期キャリアの研究者を自認している人たちに向けて、献本の募集をしたのですが、100件近く連絡をもらった中には、看護・医療系の方たちがかなり多くいました。そうした領域の方たちにハイデガーが読まれている理由は大きく二つあると思います。

 一つは、看護学の領域で現象学の手法が用いられているからです。実際、ハイデガーは現象学者として知られていますが、看護研究では看護師や患者の経験をなるべく内在的に理解するためのアプローチとして現象学が用いられています。脈拍や体重を調べてもわからない患者さん自身の世界、例えば、体の状態や家族との関係、医療従事者とのかかわりなどを、どう解釈し、受け止め、感じているのか。これらを知りたいときに参照されるのです。

 二つ目は、『存在と時間』の鍵概念の一つである「気遣い」という言葉にあります。ドイツ語でゾルゲ、英語でケアと訳されますが、看護・医療に携わる人たちが、ケアとは何かを理解するために役立つとの見通しのもと、『存在と時間』が広く読まれています。

 我々はケアする生き物であるというのが、ハイデガーの主要なテーゼの一つで、ようするに私は自分のことを気遣っている。だからこそ、この世界にあるものや、他者に対して関心をもつ。これが基礎にある一つの考え方です。


――なぜ、ハイデガー研究を始めたのでしょうか。


 外的な理由ですが、学部4年生の頃から、ゼミ全体の議論をリードする役目を務めるようになったことが大きいです。ゼミ1回につき1段落読み進めるぐらいのペースなのですが、単語1個の意味や文のつながり、前の段落から何が進んだか等を話し合う中で、議論の方向性を示すことが漠然と期待されるようになり、それに責任を感じるようになった。期待を裏切るわけにはいきませんから、『存在と時間』を穴が空くほど読み、研究書を漁りました。

 指導教官が熊野純彦という先生で、レヴィナスやヘーゲルなど、そのときに邦訳しているテクストをゼミで扱うことが多いのですが、私のときは偶々ハイデガーだった。人に言うと「そんなしょうもない理由で」と笑われるのですけれど、ただ古典がすごいのは、やはり読めば面白いし、やり残されている研究が必ず見つかる所です。



◆高井ゆと里〔たかいゆとり〕
1990年生まれ。群馬大学准教授。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。国立がん研究センター特任研究員、石川県立看護大学講師などを経て現職。専門は哲学、倫理学。論文に「ハイデガーの〈ひと〉論」「何が行為を意図的にするのか――ハイデガー『存在と時間』の視角から」など。

ソース元URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/4b782916fd4dccfb1dbf17cf77903f4c12bdc8a3

Other Tools
  • Character Count TikTok Download DouYin Download BASE64 Base64 to Image Image to Base64 URL Encoding JavaScript Timestamp Unicode Converter JSON Format Modify Extension Make List CSS Optimizer MD5 Encryption Random Generator Image Compression QR Code Generator QR Code Reader Wallpaper Preview Blood Type Heredity Clothing Sizes
  • 意思疎通うまくいかず信頼関係失われた
    2024-05-31

    藤井聡太八冠が勝ち、最終局へ 将棋叡王戦で2勝2敗
    2024-05-31

    【光る君へ】平安時代、強烈なエピソードで知られた2人の受領とは
    2024-06-01

    元アシスタントが語る Dr.スランプ「あのキャラ」の誕生秘話
    2024-06-01

    エリザベートコンクールで吉田さん6位入賞
    2024-06-01

    富士山麓のダイナミックな食材を味わう“奥・山梨”のガストロノミー〈Restaurant SAI 燊〉。
    2024-06-01

    道後温泉の記憶を継承するアート 大竹伸朗が“描き”重要文化財を守ったテント膜「熱景」の再生
    2024-06-03

    峰不二子役の増山江威子さん死去 声優、艶ある声でルパン翻弄
    2024-06-03

    知ってる? 「登録博物館等マーク」
    2024-06-05

    第34回福岡アジア文化賞受賞者が決定。大賞は真鍋大度
    2024-06-04

    国際博物館の日、今年のテーマは「学びと研究のための博物館」
    2024-06-04

    エドガー・サラン個展「EDGAR SARIN ー HUNKY DORY」(VAGUE KOBE)レポート。展示空間の可能性やその調和の在り方を問いかける
    2024-06-04

    横山奈美の個展「広い空に / Big Sky Mind」がN&A Art SITEで開催へ
    2024-06-05

    田名網敬一「TANAAMI!! AKATSUKA!! / 45 rpm」展、集英社マンガアートヘリテージ トーキョーギャラリーで開催
    2024-06-04

    105歳で死去した画家弥勒祐徳さん おごらず、黙々と、ひたすらに神楽など描く
    2024-06-05

    田名網敬一の巨大インスタレーションが、世界初大規模回顧展「田名網敬一 記憶の冒険」に登場。国立新美術館で8月7日から
    2024-06-06

    佐渡金山の世界遺産登録、「情報照会」勧告
    2024-06-06

    写真家の吉田ルイ子さん死去 「ハーレムの熱い日々」
    2024-06-06

    「江戸期より後の遺構」 世界遺産目指す佐渡の金山、一部除外勧告
    2024-06-06

    今週末に見たい展覧会ベスト8。閉幕の横浜トリエンナーレから、「梅津庸一 クリスタルパレス」、石川九楊の2ヶ月連続個展まで
    2024-06-06

    ©  Dopu Box
    💛