東京・赤坂の緑地に佇む瀟洒な一軒家、“大人のファミレス”の全貌をレポート!
赤坂の高層ビル街にポツンと一軒家。〈TWELVE GARDENS BAR & GRILL〉は〈赤坂インターシティAIR〉を囲む広大な緑地の真ん中に佇む。〈CIBONE〉や〈HAY〉を手がける〈WELCOME〉がオープンしたこの場所は、季節の食材を活かしたアメリカンイタリアン料理が楽しめるオールデイダイニングだ。
とはいえ、一等地に位置する一軒家のダイニング……と、聞くと何かと身構えてしまう人も多いはず。ただ、ここでは決してそんな必要はない。瀟洒な佇まいの建物とインテリアでありながら、親しみを感じられる空間、素材にこだわりながらもリーズナブルな料理。コンセプトとする“大人のファミレス”の通り、ハレの日にはもちろんだが、ちょっとした食事やティータイムなど普段使いとしても通いたくなる。
内装は1980~90年代のアメリカをイメージ。モルタル壁だったものを一部木目に変更し、無機質だったフロアに暖かさを、ポップなカラーリングのインテリアに統一感を作り出した。また、インテリアの配置にも工夫が。テーブル同士の距離を近くすることによって、自然と会話が生まれやすくなるようにしている。どちらも、緊張感を持たず、リラックスして食事を楽しんで欲しい、という思いによるものだ。
料理はランチ、ティータイム、ディナーの3つの時間帯に分けて提供される。
ランチでは、ポモドーロ(1,600円)やボンゴレビアンコ(1,700円)などのパスタ、バーガー(2,000円)に加えて、前菜、パスタ、メイン、デザート、ドリンクからなるコース(3,800円)も。バーガーのチーズにはゴルゴンゾーラを使用するなど、どれもベーシックながら一捻りされたラインナップが並ぶ。
ティータイムには、オーダーの度に焼き上げるパンケーキ(1,300円)をはじめ、バスクチーズケーキ(900円)などアメリカンな雰囲気漂うデザートを。ただ、いずれも甘さは抑えられていて、コーヒーはもちろんのことお酒にもマッチ。さすがは“大人のファミレス”。
ディナーはアラカルトスタイル。コースはあえて作らず、誰でもカジュアルに料理を味わえるよう工夫した。季節ごとに産地を変える生牡蠣(1ピース、700円)、国産牛のハンバーグステーキ(3,000円)、スピナッチとベビーケールのボブサラダ(1,500円)等、ハーブやスパイスも巧みに取り入れたバラエティ豊かなメニューが揃う。
いずれも、赤坂の一軒家という立地と空間を加味すれば、かなりお手頃なラインナップとなっている。