『日本「兵器開発」の大失敗…巨額投入した「レールガン」やっぱり実用化はムリだった』へのみんなの感想まとめ
・アメリカ製武器「爆買い」のせいで、防衛省の財布が「火の車」になっている!
防衛省幹部が自嘲する。
防衛省の来年度予算案に、レールガンの開発費用65億円が盛り込まれた。漢字では「超電磁砲」とも書かれ、SF小説やアニメにも登場する「未来兵器」だ。
金属製のレールの間に同じく金属の弾を置き、レールに高電圧をかけると、電磁力によって弾が射出されるという原理である。弾速は最速でマッハ7(時速約8600km)に達する。
北朝鮮が毎日のように弾道ミサイルを撃つ中、岸信夫防衛相は「ミサイル防衛に活用できる」と前のめり。政府与党内にも賛成の声が多い。
だが防衛省・自衛隊の現場からは「実用に堪えないオモチャだ」「国民に説明がつかない」と批判が噴出している。
「断言しますが、実用化はムリです。弾が超高速で撃ち出されるため、200発も撃てば砲身が摩耗して使い物にならなくなる。また、米国製のものでは一発あたり25メガワットもの莫大な電力を消費します。
これは一般家庭7000世帯の消費電力に匹敵しますが、自衛隊には供給できる艦船がない。到底、安定した運用は望めません」(海上自衛隊関係者)
仮に完成したとしても、今や中国や北朝鮮は最高速度マッハ10のミサイルを配備しており、迎撃できるかどうか心許ない。
「10年以上前に研究を始めた米軍ですら開発を断念し、やがて時代遅れになった兵器なのです。自民党国防族は国産兵器の開発が大好きだから、防衛予算の増額にどさくさ紛れで滑り込ませてきたけれど、税金を捨てるようなものです」(前出・防衛省幹部)
夢の超兵器は、夢のままで終わりそうだ。
『週刊現代』2022年1月29日・2月5日号より週刊現代(講談社)