カルティエ、25年大阪万博に「ウーマンズ パビリオン」出展へ。永山祐子が設計
Cartier」を出展する。
カルティエは2021年のドバイ万博でもパビリオンを出展。万博史上初めて、女性のエンパワメントをテーマにした「ウーマンズ
パビリオン」として、会期中に35万人の来館者を記録した。大阪万博におけるカルティエのパビリオンはこれを継承するもの。「When women thrive,
humanity thrives
~ともに⽣き、ともに輝く未来へ~」をコンセプトに掲げ、「すべての人々が真に平等に生き、尊敬し合い、共に歩みながら、それぞれの能力を発揮できる世界をつくるきっかけを生みだすことを目指す」としている。
建築デザインはドバイ万博で日本館を手がけた永山祐子が担当する。永山はドバイ万博と関西万博をつなげることを目標に、SDGsの目標のうち「SDGs 5:
ジェンダー平等を実現しよう」「SDGs 12:つくる責任
つかう責任」の2つにフォーカス。女性の社会貢献に光を当てた館の継承とともに、ドバイ万博日本パビリオンのファサードをリユースするという、これまでにない取り組みが行われる。
またコンテンツ面では、グローバル アーティスティック
リードとしてイギリスのアーティスト、エズ・デブリンが参加。デブリンは1851年の万博創設以来初の女性デザイナーとして、ドバイ万博のイギリスパビリオンを担当した実績を持つ。また今年4月から「WA
by Cartier」と題した様々なトークプログラムも展開し、機運を醸成するという。
岡田直樹・国際博覧会担当大臣は、「日本や世界における『女性活躍』の状況を国内外に広く発信する場として、大いに期待している」とコメント。また、2025年日本国際博覧会協会の石毛博行事務総長も「万博の目玉のひとつ」になると、期待を寄せる。
いっぽう、カルティエのジャパンプレジデント&CEOの宮地純は「現代の女性の視点・可能性にフォーカスし、アクションにつなげることを目指す。来場者の方々に自分ごととして、何かを感じ取ってもらいたい」と意気込む。
世界経済フォーラム発表の2022年のジェンダー・ギャップ指数で、日本の総合順位は146ヶ国中116位。男女共同参画が進んでいるとは言い難い状況だ。こうしたなかで誕生するウーマンズ
パビリオンは、ジェンダーギャップという大きな課題解決へのブースターとなることが期待される。