第46回「木村伊兵衛写真賞」は吉田志穂に決定。情報や土地の持つ多層的なレイヤーを表現
吉田は1992年千葉県生まれ。2014年東京工芸大学芸術学部写真学科卒業後、東京都を拠点に活動している。主な展覧会に「記憶は地に沁み、風を越え 日本の新進作家
vol.18」(東京都写真美術館、2021)、「あざみ野フォト・アニュアル
とどまってみえるもの」(横浜市民ギャラリーあざみ野、神奈川、2021)、「TOKAS-Emerging
2020」(トーキョーアーツアンドスペース本郷、東京、2020)、「Quarry /
ある石の話」(ユミコチバアソシエイツ、東京、2018)など。「第11回写真 1_WALL」ではグランプリを受賞(2014)、「第11回 shiseido
art egg」(2017)に入選、「Prix Pictet Japan Award 2017」のファイナリストにも選ばれた。
受賞作は写真集『測量|山』(T&M Projects)、「測量|山」「砂の下の鯨」(NADiff
Gallery)、「余白の計画」TOTAS-Emerging
2020(トーキョーアーツアンドスペース本郷)、グループ展、あざみ野フォト・アニュアル「とどまってみえるもの」(横浜市民ギャラリーあざみ野)、グループ展「記憶は地に沁み、風を越え 日本の新進作家 vol.18」(東京都写真美術館)。
吉田はインターネットや情報や画像検索などで訪れたい場所を決めてそのイメージを撮影した後、実際に現地に赴いて事前情報と比較するように、現地の体験とともに撮影。それらのイメージを様々な方法で加工しまとめることで、多層的な作品をつくりあげてきた。