『「メレンゲ」「いいとも」そして両親……「笑顔でお別れ」久本雅美の流儀』への皆さんの反応まとめ
自身最長のレギュラー番組「メレンゲの気持ち」終了からまもなく1年が経とうとしている。
「25年も続くと思ってなかったです。番組開始当初は、私がお昼の番組で視聴者のみなさんに受け入れてもらえるのかなとか、お役に立てるんだろうかという不安や緊張がありました。でもスタッフの皆さんが本当にいいものをつくろうと頑張ってくださるなかで、途中からは1年でも長く続けたいという気持ちでしたね」
「メレンゲの気持ち」は1996年に開始した。久本をメインMCに据え、サブMCには文字通り多種多様な面々が並ぶ。彼らのエピソードを尋ねると、思い出し笑いをこらえきれずに語りだした。
「浅田美代子ちゃんと飲んでるときに『ねぇ、なんで~? なんでメレンゲにキャッチないの? 普通あるよね? キャッチ』。キャッチっていうのは顔を照らすライトなんですが、ないのおかしくない? という話になって、そこからメレンゲにもできたんです(笑)。今はもう私もキャッチ命ですけど、ライトが強すぎてカンペが見えないこともありました(笑)」撮影:殿村誠士「芦田愛菜ちゃんは気遣いがすばらしかったです。楽屋挨拶にきてくれたときに、私が電話してたんですよ。そしたら『お電話中、大変失礼いたしました』って。小学生だよ? 思わず「師匠!」って言いそうになりました。番組中も偉くて、大人の話って難しくてわからないじゃないですか。そのときはしっかり『うんうん』って聞いてくれて。でもわかりやすいギャグとかが入るとケラケラケラッ! となって、『あ、やっぱり子どもだなぁ』とほっとして、かわいいなぁと思って見てました」
女優や子役、元アスリートやアイドルなどバラエティーとは縁遠いサブMCの舵取りにはさぞかし苦心したのでは……。
「やりにくかった人は一人もいなかったですね。みんなそれぞれの個性があって盛り上げてくださってた。誰でもウェルカムというか、むしろやったことない人とやりたいので全然OKでした。今もみなさんのテレビでの活躍を見ると『ああ~! 頑張ってる頑張ってる!』と親戚のおばちゃんの気持ちです」
メンバーとスタッフに恵まれ、ゲストに「来てよかった」と思ってもらえるようにと続けてきた番組。順風満帆だった旅路に終わりを告げたのは、マネージャーからの「話がある」という言葉からだった。
「これ何か起きたな、と思いました。いいことだとね、『あ、ちょっと時間ください、今度のことで』ってすぐ言えるじゃないですか。でもびっくりしましたね。まさかの」
久本がそう感じるのも無理はない。番組は平均世帯視聴率7~8%を獲得し、同時間帯でほぼトップの座を維持していたからだ。コロナ禍で減少した放送収入を補うためのコスト削減を終了の一因とする週刊誌報道もあった。
「これもひとつの時代です。始まったら終わるのは世の常ですから。25年やらせていただいたことなので感謝のほうが大きかったですね」前へ123次へ1/3ページ