【能登地震に全額寄付します】ミニチュア作品で金沢を盛り上げたい!指先で作る作品に“込められた思い”
ーこの企画を始めたきっかけを教えてください。
この企画を始めたきっかけは5月5日に石川県能登地方を震源とする地震でした。今回の地震についてテレビであまり報道されていなかったことに驚いたんです。大きな地震だったのにもかかわらず、なぜ取り上げられないのか…と。
また、能登地区の若者が少なくなっている現状にも寂しさを感じていました。そこで今こそ金沢を盛り上げたいと思ったんです。せっかくなら日本中で困った人たちを助け合えるようなイベントをしたいなと思い、この企画を考えました。
ー企画はいつからスタートしますか?
まずは6月中旬から土曜日限定で『ひまわりチェーン額(ぬか)店』で始めます。カプセルの中にミニチュア作品を入れてカプセルトイとしてお渡しします。カプセルトイは限定100個。なくなり次第終了です。100個つくるのに約1ヶ月もかかりました(笑)
夫婦が経営しているというひまわりチェーン額店ではお惣菜も販売しています。今回はそのお惣菜をミニチュア作品にしました。夫婦が大事に守ってきた味についてもカプセルトイの中にメッセージを添え、伝えていくようです。
ひまわりチェーンの次は金沢市八日市出町にあるごはん屋『竹の家』さんとコラボの予定です。そのために現在準備に取り掛かっているんだそう。
ーミニチュア作品は何名で作っているのですか?
2人の作家で制作しています。1つひとつを丁寧に仕上げ、妥協を許さない人を“指先さん”と呼んでいます。指先さんが作っている作品はSNSで多くの反響をいただきます。
また、温かな心で一緒に楽しめるようにと障がい者の“little power”と呼んでいる皆さんも参加して制作を行うようにもなりました。little powerの皆さんには作品のパッケージデザインや金具付けなどをお願いしております。お店の雰囲気に合わせて、パッケージもデザインしてくれているんです。
元々私たちの会社が障がいのある方を支援する事業を行っていたのですが、ミニチュア作品作りを始める前は障がい者ができる仕事というのは限られていました。そこで、障がい者の職業の幅を広げたい、夢がある仕事を提供したいと思いものづくりを始めたんです。
普段は飲食店や企業から依頼が来て、その売り上げの一部を障がい者のお給料として渡していたそうです。金沢美味しい作家さんは「将来ミニチュア作家が障がいのある方のお仕事として広めていきたい」と話していました。
最後にミニチュア作品に込めた思いを聞いてみました。
ーミニチュア作品にはどのような思いを込めて作っているのでしょうか?
私たちはミニチュア作品を作るとき、実際に依頼された商品を食べているんです。味だけでなく、店主さんからも話を伺ったうえで作品を作っています。例えばラーメンであれば、地域や伝統によって麺やスープが違います。その伝統だけでなく店主さんの性格から商品に込めた思いまでを一緒に知ってほしいと思い、ミニチュア作品にメッセージを添えて販売しています。ミニチュア作品は商品を食べないとゲットできません。みんなに味を知ってもらい、金沢から伝統文化や食べ物を広めていき、国内だけでなく海外にも金沢に訪れる人が増えてほしいと願っています。
今回の投稿には「微々たる事しか私には出来ないと思いますが御協力させて頂きます」「頑張ってる人に言うのはアレだけど…頑張れとお伝え下さい」とコメントが寄せられていました。金沢から温かい思いが全国へと広まるでしょう。