小中学生の8割が情報モラル授業受講 ネットの禁止事項理解を促進 モバイル社会研究所
調査は昨年11月、関東1都6県の小学生、中学生とその親を対象に、訪問して質問票を渡し、後日回収する「訪問留置」の形式で実施。質問によっては無回答のケースも含め計600人から回答を得た。
発表によると、ネットを使う上でのルールやマナー「情報モラル」について、ホームルームも含めて学校で教育を「受けた」「ある程度受けた」経験があると回答したのは、小学校低学年(有効回答191人)では64%、高学年(同196人)で89%。中学生(同200人)で93%となり、回答者全体では8割に達した。
中傷などネットでやってはいけないこと、気をつけなければいけないことを理解しているかどうかの設問に対しては、情報モラル教育を「受けた」うちの92%、「ある程度受けた」うちの86%が理解していると回答した。逆に情報モラル教育を「充分に受けていない」「受けていない」とした小中学生の理解割合は57%にとどまった。
スマートフォンやタブレットを、他人が使えないように設定できるかどうかの設問に対しては、情報モラル教育を「受けた」うちの37%、「受けたことがある」うちの23%が「できる」と回答。「充分に受けていない」「受けていない」と答えたうちで、「できる」としたのは13%。情報モラル教育を受けた経験とICTのスキルには、相関関係がみられる結果となった。(織田淳嗣)