三井家&岩崎家…旧財閥の「ひな人形」は必見!華やかな「お雛様の展覧会」2選
※社会情勢により、開催状況が変わる場合があります。お出かけの前に各館ウェブサイト等でご確認ください。
日本橋に春の訪れを告げる「三井家のおひなさま」展。三井記念美術館にて2月11日(土)から3年ぶりに開催されます。
本展では、三井家の夫人や娘が大切にしてきたひな人形やひな道具を一堂に展示。北三井家十代・高棟夫人の苞子(もとこ=1869–1946、十一代・高公夫人の鋹子(としこ=1901–1976)、高公の一人娘・浅野久子氏(1933年生まれ)、伊皿子三井家九代・高長夫人の興子(おきこ=1900–1980)旧蔵の贅をつくした逸品が並びます。とくに京都の丸平大木人形店・五世大木平藏が特別に製作した、幅3メートルにおよぶ浅野久子氏の豪華なひな段飾りは必見です。
展示室6と7では、近年の新規寄贈品の絵画や工芸、人形などを特集展示します。
〈写真〉内裏雛 三世大木平蔵製 1895年/三井記念美術館蔵
会期:2023年2月11日(土・祝)~4月2日(日)
会場:三井記念美術館
休館日:月曜日、2月26日(日)
料金:一般 1,000円ほか
〈写真〉銀製ひな道具 江戸~明治時代・19世紀/三井記念美術館蔵
静嘉堂@丸の内にて静嘉堂創設130周年・新美術館開館記念展Ⅲ「お雛さま ―岩﨑小彌太邸へようこそ」を2月18日(土)から開催します。
静嘉堂文庫の礎を築いた岩﨑彌之助・小彌太父子は古典籍、古美術に通じ、小彌太夫人の孝子も芸術文化に造詣の深い女性でした。そうした小彌太夫妻の審美眼の高さを示すものの一つがお雛さまです。写真のお雛さまは、岩﨑小彌太が孝子夫人のために京都の人形司に特注したといわれる昭和初期の童子形の名品。
本展では、かつて岩﨑家・鳥居坂本邸の雛人形段飾りの背景にあった高さ3mの川端玉章筆「墨梅図屏風」(初公開)とともに岩﨑家のお雛さまを展示。あわせて、小彌太夫妻の日本画の師でもあった前田青邨が描いた玄関の衝立やダイニングルームなどに飾った大作のほか、邸内で愛でられた品々を展示し、小彌太邸の雛祭りに招かれたような雰囲気を楽しめる展覧会です。
国宝《曜変天目(稲葉天目)》も出品されます。
〈写真〉五世大木平藏《岩﨑家雛人形》のうち「内裏雛」 昭和時代初期・20世紀/静嘉堂文庫美術館蔵
会期:2023年2月18日(土)~3月26日(日)
会場:静嘉堂@丸の内
休館日:月曜日
入館料:一般1500円ほか
〈写真〉五世大木平藏《岩﨑家雛人形》のうち「五人囃子」 昭和時代初期・20世紀/静嘉堂文庫美術館蔵