鷹巣由佳インタヴュー“イエローページをきっかけに、すべてが始まりKYOTOGRAPHIEへ”
―まず今回のKYOTOGRAPHIEでの展示「予期せぬ予期」の経緯を伺いますが、きっかけは昨年KYOTOGRAPHIEのインターナショナル・ポートフォリオレビューに参加されたことですよね?
はい。昨年KYOTOGRAPHIEとルイナールが合同で開催するルイナールジャパンアワードが始まり、初回を私が受賞しました。受賞すると、フランスへ招待していただき、そこでアートレジデンシーとして滞在制作した作品を、今年のKYOTOGRAPHIEで展示するところまでがセットになっています。
―ポートフォリオレビューに参加する人を対象にルイナールが賞を与える形式で、ルイナール独自の基準で選ばれているんですね。
そうです。作品の資料を提出すると審査対象になります。
―応募作品が展示の元になっていて、フランスで撮り下ろしもされていると。
自分の写真をGoogle Photosに全部入れてその写真をGoogleのロゴの色を基準に検索し再構成する、色別で写真集を作っているシリーズがあります。5冊で1500ページ制作し、抜粋したものをポートフォリオレビューに出しました。今回も同じように色ごとに検索して、基本的にすべてフランスで撮ったものを、展示しています。でも入り口すぐのチェキを多用した壁だけは、日本の写真も混ざっています。並べて組写真にすることで、画像がつながってなくても目が補完して合成ができるので、それを日本とフランスの架け橋のイメージとして展示しました。