「文学フリマ」20周年で活況 コロナ乗り越えV字回復 2022-12-08 自作の文学作品を自由に展示販売できる「文学フリマ」が20周年を迎え、活況を呈している。新型コロナウイルス禍で中止の憂き目にも遭ったが、今年は東京の来場者数が初回の7倍超となるV字回復を記録、出店者から芥川賞作家も誕生した。開催都市も着々と増えており、運営側は「50年ぐらいの長いスパンで考えている。文学界を底上げしたい」と意気込む。 初開催は2002年。批評家の大塚英志さん(64)が、既存の流通システムの外側に市場をつくる試みを提案したことに端を発する。 今夏には、友人たちと同人誌を作り、11年から出店を続ける作家の高瀬隼子さん(34)が芥川賞に輝いた。