• Online Tools
  • - Calculators
    • Character Count
  • - Download
    • TikTok Download
    • DouYin Download
  • - Web Tools
    • BASE64
    • Base64 to Image
    • Image to Base64
    • URL Encoding
    • JavaScript
    • Timestamp
    • Unicode Converter
    • JSON Format
    • Modify Extension
    • Make List
    • CSS Optimizer
  • - Encryption Tools
    • MD5 Encryption
    • Random Generator
  • - Image Tools
    • Image Compression
    • QR Code Generator
    • QR Code Reader
    • Wallpaper Preview
    • Image EXIF
  • - Info Sheets
    • Blood Type Heredity
    • Clothing Sizes
  • [email protected]
DopuBox
  • English
  • Español
  • Français
  • 日本語
  • 한국어
  • 简体中文
  • 繁體中文
全部 ニュース Meta Code 文化・アート
『革命的知識人の群像――近代日本の文芸批評と社会主義』木村政樹著 評者:赤井浩太【新刊この一冊】
2022-04-19
『革命的知識人の群像――近代日本の文芸批評と社会主義』木村政樹著 評者:赤井浩太【新刊この一冊】

 露帝がいきなり暴力装置を発動させたら、世界史は19世紀と1930年代をごちゃ混ぜにしたかのようなキナ臭さを匂わせはじめた。さて、奇しくも本書は、近代日本の知識人たちにおけるロシア近代文学・社会主義の受容とその歴史的展開を追ったものである。

 登場人物をざっと挙げれば、昇曙夢(のぼりしょむ)、相馬御風(ぎょふう)、大杉栄、荒畑寒村、平出修(ひらいでしゅう)、堺利彦、有島武郎、室伏高信(むろふせこうしん)、吉田一、山川均、福本和夫、徳永直(すなお)、蔵原惟人(くらはらこれひと)、宮本顕治、平野謙、中野重治、中村光夫、荒正人(あらまさひと)、本多秋五(しゅうご)などが取り上げられ、そこにクロポトキン(特に『ロシア文学の理想と現実』)、チェーホフ、ツルゲーネフ、トルストイ、プーシキン、ゴーゴリ、レーニン、ブハーリン、ルカーチなどが挟まり、戦前・戦後の政治運動史と文芸批評史との接点が論じられる。群像劇的な文学史としては壮観だ。

 こうした人々の言説を「「知識人」関連語群」の概念史として論じる著者の木村は、この概念を「自己や他者を階級的存在としてカテゴリー化し、社会のかたちを描き出す」道具として捉えた。つまり「プロレタリア」と「ブルジョア」との間で揺れる知識人の位置をめぐる様々な言説が子細に論じられ、それに関わる社会運動や歴史認識についての論争史が展開されるのである。概念と論争に着目するこの方法を、『近代文学』派の平野謙の問題提起から継承したという木村は、それを平野ら自身へと差し向ける。「社会主義の影響を受けた文芸批評のことを、ここでは「革命的批評」と呼ぶ」という本書の定義(?)からすれば、やはり平野なども「革命的」なのだろう。

 しかし、何がどのように「革命的」なのだろうか。そこが分からない。『近代文学』派に対する批判者の柄谷行人(からたにこうじん)は平野を評して、戦後文学の「政治と文学」といった党派的な図式を「「護る人」だった」(「党派性をめぐって」)としている。俺にとって「革命的知識人」とは、既存のゲーム盤を引っくり返して新しいゲームのルールを作り出す超攻撃的なスタイルの持ち主のことなのだが。はて、「革命的」ってなんだっけか。

 むろん柄谷の平野評が絶対というわけではない。ただ、この知識人たちを「革命的」と再評価するには理論的な説得力がやや足りないように思うのだ。なぜ木村は、序章で柄谷ら『批評空間』派を正面から叩きにいかなかったのだろう。例えば木村によれば、「〔中村光夫において〕社会認識の問題は、マルクス主義理論では捉えきれない、文学者である荷風の文明批評に託されることになる」という。すが[糸へんに圭]秀実(すがひでみ)の議論を受けて書かれるこの中村の封建制理解にしても、つねに文学が政治に対して措定される平野由来の「政治と文学」的な対立図式――文学の中に政治が、政治の中に文学があることは捉えきれないこの対立図式――が反復されるだけだ。研究がすべきは、この枠組み自体を問うことではないのか。

 それからもう一つ。戦後において「対立物を対立のまま統一する」と主張し続けた「革命的知識人」は、本書では取り上げられていない。『近代文学』にも『新日本文学』にも関わりが深いその人、花田清輝である。「革命的批評」は、案外この花田評価をめぐって着火されるかもしれない。


(『中央公論』2022年5月号より)


◆木村政樹〔きむらまさき〕
1986年生まれ。東海大学講師。東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程修了。博士(学術)。専門は日本近代文学。

【評者】
◆赤井浩太〔あかいこうた〕
1993年生まれ。批評家。批評誌『ラッキーストライク』同人。日本語ラップや革命、詩や身体などをテーマに活動。「日本語ラップfeat.平岡正明」で第2回すばるクリティーク賞を受賞。

ソース元URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/833b4df8aa430949d9487abcab7df10a9aa9da70

Other Tools
  • Character Count TikTok Download DouYin Download BASE64 Base64 to Image Image to Base64 URL Encoding JavaScript Timestamp Unicode Converter JSON Format Modify Extension Make List CSS Optimizer MD5 Encryption Random Generator Image Compression QR Code Generator QR Code Reader Wallpaper Preview Image EXIF Blood Type Heredity Clothing Sizes
  • 藤子・F・不二雄の名言「ありそうもない話をありそうに描きたい」【本と名言365】
    2024-05-29

    歯科医師の技術で愛好家も納得するサウナを細部まで再現するミニチュア作家
    2024-05-30

    囲碁、一力遼本因坊が初防衛 余正麒破り三冠堅持
    2024-05-30

    意思疎通うまくいかず信頼関係失われた
    2024-05-31

    古本屋を巡り、顧みられなくなった作品、作家を生き返らせた九大大学院教授没後20年 教え子や研究仲間を支える「清新な光景」
    2024-05-30

    鎌倉幕府の地頭から海の武士団・松浦党に…古文書群「青方文書」からみる中世の漁業や製塩事情
    2024-06-01

    芸術レベルのグッズも登場! パリ・東京・大阪の名コレクションが集まる「TRIO展」
    2024-06-01

    日本の「木」の文化を家具を通して世界へ【ミラノデザインウィーク】
    2024-06-01

    中国でドラえもん映画が興行首位 国際こどもの日に12億円
    2024-06-03

    河合隼雄物語賞に八木詠美さん 学芸賞は湯沢規子さん
    2024-06-03

    “20世紀音楽”の発展に貢献した指揮者、クーセヴィツキー。その偉業とは【クラシック今日は何の日?】
    2024-06-03

    特別展 「工芸的美しさの行方―うつわ・包み・装飾」が東京と京都で開催。日本の美術工芸を世界へ 
    2024-06-04

    「三島喜美代―未来への記憶」(練馬区美術館)開幕レポート。最大規模のインスタレーションも
    2024-06-05

    東京都写真美術館で「今森光彦 にっぽんの里山」が開催へ
    2024-06-04

    特別展「梅津庸一 クリスタルパレス」が国立国際美術館で開催。00年代からの仕事を総覧
    2024-06-04

    性被害者支援の法人設立 スマイル社
    2024-06-04

    安藤忠雄さん設計の美術館名称決まる…香川・直島に2025年オープン
    2024-06-05

    子供と行きたいおすすめ美術館【東京編】。子連れ、親子でアートを楽しもう!
    2024-06-06

    アキナの山名さん骨折 毎日放送、ロケ中に転倒
    2024-06-06

    美術家藤井光さん個展「終戦の日/WAR IS OVER」 希望か絶望か…大分・佐伯の地下弾薬庫跡にこだまする泣き声
    2024-06-07

    ©  Dopu Box
    💛