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愛らしい動物の巨大彫刻が語りかけるものとは何か。フロレンティン・ホフマンインタビュー
2023-07-11
愛らしい動物の巨大彫刻が語りかけるものとは何か。フロレンティン・ホフマンインタビュー

フロレンティン・ホフマンが動物の巨大彫刻をつくりはじめるまで


──子供から大人までを楽しませ、驚かせてくれるプロジェクトの数々を展開してきたホフマンさんですが、そもそもどのようにアートに興味を持ったのでしょうか。

フロレンティン・ホフマン(以下、ホフマン)
 たしか12歳の頃だったと思います。テレビで「コブラ(CoBrA)」という前衛グループのメンバーであるオランダ人画家、カレル・アペルのドキュメンタリーを見たのですが、彼はほかのメンバーと一緒に、チューブから絵具を絞って大きなキャンバスに投げつけて絵を描いていて、その様子に夢中になったんです。彼の描き方は最高に楽しそうで、作品について話す姿もかっこよかった。その年の誕生日に、親に絵具とキャンバスを買ってもらいました。それからずっと絵描きになろうと思っており、18歳で美術大学に入学しました。

──これまで発表したのは環境とリンクした立体作品ばかりですが、彫刻への転向はどのようなきっかけがあったからでしょうか?

ホフマン
 美大に入って最初の2年は、絵や彫刻、グラフィックデザインなどすべてのテーマに取り組みます。それから専攻を決めるのですが、ペインティング学科に進めなかったんです。「ホフマンさん、あなたは絵がヘタクソです」と言われて。世界が終わるかと思いました(笑)。しかしラッキーなことに、彫刻学科が拾ってくれたんです。それから彫刻家を目指すことに決めました。

──動物をモチーフとするようになったのはいつからですか?

ホフマン
 学生時代にスポーツジムから依頼を受け、ガルーダ(インドの伝説に登場する巨大な怪鳥)の金属彫刻をつくったことがありますが、実際の動物をモチーフにしたのは、2002年に洪水で流された倒木を素材に用いて、《The
Giand of
Vlaardingen》というウサギの巨大彫刻を制作したのが最初です。大量の廃木を集めて焼却することになっていたのですが、行政からその木で彫刻をつくってほしいと依頼されたのです。

──それから様々な動物をモチーフとするようになったんですね。

ホフマン
 ウサギの作品は多くの人が喜んでくれました。私は農地の多い田舎の出身なのですが、違う動物でも作品をつくれないかと地元で依頼されて、シェパードをモチーフに《Max》を手がけました。それが2003年のことで、前年の02年が、オランダにおける「農場の年(Year
of the
Farm)」だったんです。当時、農家はひどい不作続きで、生活が苦しい状況でした。農家で働く人々は自分たちの生活を守ろうと、農地やビニールハウスを売却しながら、どうにか食いつなぐ状況が続いており、それを購入した都会の人々は農地を別の施設につくり替えていました。景色から農地がどんどん消えていこうとしていたのです。


 田舎では多くの農家で犬が飼われていて、敷地を守るための番犬のような役割を果たしています。それにヒントを得て、大きなシェパードに農地の景色と農業の文化遺産を守ってもらう意味を込めて《Max》を手がけたのです。

──迫力がありますが、愛らしさも感じられます。素材は何ですか?

ホフマン 農家で収穫後に大量に生まれる麦わらを積み上げ、赤いビニールで覆うようにして固定しました。地元の大人や子供が制作を手伝ってくれました。

代表作「ラバー・ダック」プロジェクトはいかにして生まれたのか



──ホフマンさんの最も有名な作品のひとつで、つい先日、香港でもパフォーマンスが行われた「ラバー・ダック」のプロジェクトについて伺います。どのようにアイデアが生まれたのでしょうか?

ホフマン
 ロッテルダムの美術館でオランダ絵画を見ていたときのことです。昔の風景画が展示された部屋で、きれいな水辺に木が植えられ、牛がいて、雲のかかったオランダらしい空が描かれているのですが、何かが足りない気がしたのです。何か現代的なものが描かれていたらいいのではないかと思い、この絵の水面に巨大なラバー・ダックが浮かんでいたらどうだろうと想像してしまったんです(笑)。

──なぜラバー・ダックを(笑)?

ホフマン
 当時テレビで、すごくくだらない牛乳のCMが放送されていました。子供がボートレースに出ていて、意味はわかりませんが、そのボートに乗っているネイティブ・アメリカンが子供の親に向かって「この子たちは大きくて太ったラバー・ダックを手に入れた(They
can get a big fat rubber duck)」とリズミカルに言うんです。本当に夢の世界みたいな奇妙なCMでした。その「big fat
rubber
duck」が、美術館で風景画を鑑賞する私の頭のなかで、マントラのように繰り返されてしまったんです(笑)。急いで家に帰り、その牛乳メーカーに電話しました。「クレイジーなアイデアがあるんです」と。そうしたら本社に招いてくれたのでプレゼンしたところ、実現できそうかを実験するために1万ユーロを提供してくれたのです。

──すごい展開です(笑)。

ホフマン
 ですよね(笑)。模型をつくり、たくさんドローイングを手がけ、技術的な実験もしました。ファイバーグラスでできるか、金属のほうがよいか、それとも気体で膨ませる別の素材がよいか。メーカーにも問い合わせ、実現可能性を探りました。

──実現までにどのぐらいの期間がかかったのでしょうか?

ホフマン
 アイデアが思いついて牛乳メーカーに話したのが2001年で、初めて実施したのが06年なので5年かかりました。実験中のプロジェクトとしてホームページに掲載していたのですが、それを見たフランスのサン=ナゼールのビエンナーレから「フランスのロワール川沿いでビエンナーレを開催するのですが、そこで『ラバー・ダック』を発表できませんか」と問い合わせがあったんです。それに応えるかたちで、高さ32メートルの「ラバー・ダック」を気体で膨らませる膨張素材で仕上げました。本当に大きくて、恐ろしい代物をつくってしまいました(笑)。あまりに巨大で、ものすごい威圧感に対して恐怖すら覚えたものです。

──実験を繰り返し、ついに恐怖とともにパフォーマンスが実現したんですね(笑)。

ホフマン
 何はともあれひとまず成功したわけです(笑)。そこから縁が続くのですが、サン=ナゼールの「ラバー・ダック」の鑑賞者のひとりに、大阪で運送業に携わる経営者がいました。アートが好きでビエンナーレを訪れていて、新しい「ラバー・ダック」を購入したいと問い合わせてきたんです。「『ラバー・ダック』を水に浮かべて、その上に座りたい」と。クレイジーで笑えるでしょ(笑)? それで最初に制作した「ラバー・ダック」をその人に2008年に販売し、大阪にもってきてパフォーマンスをしました。それからブラジル、ニュージーランド、オーストラリアと巡回し、13年に香港で実施すると、ネットメディアに紹介されて世界的に知れ渡りました。

──観客からは多くのポジティブなリアクションが届いたのではないでしょうか?

ホフマン
 フランスではおかしなことが起こりました。ひとりの女性が車を運転中に「ラバー・ダック」を目にして、カメラで撮ろうと停車して車を降りたのですが、サイドブレーキをかけ忘れていて、車が川に落ちてしまうという事故があったんです。車には誰も乗っていなくてよかったですが、危険ですよね。車はダイバーたちの手で無事に救出されたようですが(笑)。


 大阪の中之島では、ちょうど地下鉄の駅から上がるとアヒルが目に入るロケーションで「ラバー・ダック」を実施したのですが、駅から出てきた女の子が感激して、「ラバー・ダック」を目指して涙を浮かべながら走って行ったんです。映画みたいでしたし、夢みたいな光景が生まれたと思いました。

──感激の涙を生み出すところに、アートの力を感じます。

ホフマン
 3年前にチリで行ったときは、また別の涙を見たんですよ。チリにはかつて、ピノチェトという独裁者がいました。誘拐や虐待など闇に包まれていることも多い独裁政権だったのですが、監獄船がかつて港に停泊しており、その場所に私たちは「ラバー・ダック」を浮かべたのです(*1)。

──虐殺の記憶を黄色いハッピーなアヒルのイメージに置き換えたのですね。

ホフマン
 チリの人たちは泣いていました。悲しい記憶が呼び起こされたのかもしれませんが、やがて港にはポジティブなバイブレーションが広がっていくのを感じました。悲しさとのあとに、現在の幸福を認識したのではないでしょうか。私はよく「ラバー・ダック」を黄色いカタリストだと説明することがあります。触媒のようなもので、アート作品にはいくつもレイヤーがあり、置かれた場所や見る人の経験によって湧き起こる感情も変わってきます。そのきっかけを生み出す機能を果たすように思うんです。

──「ラバー・ダック」がやってきた大阪からほど近い兵庫県立美術館の屋根の上にも、高さ10メートルのカエルをモチーフにした彫刻作品が設置されています。

ホフマン
 このカエルは、フレキシビリティを体現しています。カエルは両生類の生物で、地面を歩いて暮らすことも水中を泳いで暮らすこともできます。1995年の阪神淡路大震災で被災したこの土地で、生命の素晴らしさを称え、損壊した地域を再建し、美術館とともに生まれ変わるスピリットへの敬意を表したいと思いました。神戸の震災や11年の東日本大震災もそうですが、日本人のしなやかでたくましいスピリットには感銘を受けますし、両生類であるカエルがパーティーを楽しもうとする姿から、生きることにポジティブに向き合う姿を感じ取っていただけると考えたのです。

ホフマンが生み出す愛らしい動物の巨大彫刻は人々に何を語りかけるのか


──大規模な作品では、一貫して周囲の環境、景色との関係が重要になってきます。先ほど「カタリスト」としての作品と表現されましたが、環境との関係はどのように設計するのでしょうか。

ホフマン
 通常は、作品が設置されたりパフォーマンスが行われたりする場所の風景、都市の景色、社会的な側面や歴史的な背景などを多角的にスタディします。客観的にその土地がどのように見える場所なのかを考え、そこから作品コンセプトを考え始めます。自分が作品で景色を変えている意識はありませんが、作品を置くことで、その景色、土地に対する気づきは与えられているかもしれません。


 最新作として現在準備しているのが、ホッキョクグマの巨大彫刻です。オランダのアメルスフォールトという小さな都市にある、フリヒティ美術館で開催されるグループ展「Art
&
Zoo」(*2)に出品する野外作品で、運河に向かっておしっこをするホッキョクグマが10月まで登場します。美術館前の小さな広場に設置するのですが、運河に面しているロケーションと、オランダの地理的条件とが重なってこの作品のアイデアが生まれました。


 オランダは国土の4分の1以下が海抜0メートルよりも低くに位置していて、アメルスフォールトはその4分の1に含まれない、内陸の小高い場所にある街です。私はホッキョクグマを環境問題のシンボルだと考えているのですが、もし北極の氷がさらに溶けて水位が上がったら、現在の堤防では海水を防げず、オランダの多くのエリアが海に沈みます。北極の氷が溶けて、海を渡ってやってきたホッキョクグマが、何食わぬ顔をしてアメルスフォールトの運河に向かって立ちションをすることになるかもしれません。私たちが気温上昇や環境汚染のために何かをしなければ、自分勝手に立ちションするホッキョクグマを責めることだってできません。


──ホッキョクグマの姿は愛らしいですが、自分の振る舞いに目を向けさせる「鏡」のような機能も果たしているのですね。

ホフマン まさにその通りです。

──ホワイトストーンギャラリーで開催中の「フロレンティン・ホフマン:More
Yellow」展(~2023年7月15日)では、これまでに発表されたパブリック・アート作品をモチーフにした立体作品や、コンセプトを表したスケッチなどが展示されています。

ホフマン
 立体作品は、パブリック・アートを小さくした作品ではありますが、陶芸作品としてはチャレンジングなサイズの作品です。陶芸が好きで、多くを学んでいるので、公共展示する大型作品をどうやって表現できるか挑戦したのです。スケッチは学生時代に「ヘタクソです」と言われたぐらいですし、人に見せるほどのものではありませんが、画廊のオーナーに促されて展示することにしました。しかし、基本的に外に出すものではありません。

──コンセプトが伝わってきますし、立体作品にしたときのストーリーを想像させる素敵な絵だと思います。

ホフマン 描く作業自体は好きですから。


──パフォーマティブで一定期間を経て消えてしまう作品と、恒久的に設置されるパブリック・ワークのいずれも手がけてきましたが、モチベーションにはどのような違いがあるのでしょうか?

ホフマン
 正直なことをいうと、テンポラリーな作品の方が好きです。というのも、公共空間はみんなのものだからです。一定期間の公開を経たら撤去し、自由にみんなが使える空間になり、また別の誰かが表現を行うかもしれない。そうやって更新されて、人々の意識や気分、都市の空気がリフレッシュされていくのがパブリック・アートの醍醐味のひとつだと考えています。

──そして作品が多くのストーリーを連想させ、見る人には多様な感情、考えが沸き起こります。

ホフマン
 私は巨大な彫刻作品を通して、人々と対話をしたいと思っています。以前ある作家に、「彫刻のエッセイスト」と言っていただいたことがありますが、まさにそういうことをしたいんです。立体で何かを語り、そのストーリーによって見る人の知覚に捻りが生まれたり、見たことのないものから考えたこともなかった発想が生まれたり、そうしたことが起こるような作品をつくりたいのです。子供の頃にはいろんなことに疑問をもち、あらゆることを分け隔てなく面白がりますよね。しかし年齢を重ねると、頭は硬くなり、発想力は乏しくなってきます。それを生き返らせ、想像力が働くようになれた方がハッピーですよね。


──子供はもちろん楽しめますし、疲れた大人たちこそが求めているものなように思えます。最後にひとつ伺います。創作活動を行ううえで一番エキサイティングな瞬間はどのタイミングですか?

ホフマン
 すべてが正しい場所にハマった瞬間でしょうか。マテリアルとコンセプトがきちんと結びつき、ロケーションに収まった瞬間と言った方が伝わりますか? 自分が考えた素材とサイズで作品をつくり、それが景色にハマり、コンセプトが伝わることを確信できた瞬間が一番エキサイティングなので、そこまで進められたら、たとえ結果を見られなかったとしてもハッピーです。現在オランダの美術館で進めているプロジェクトで、巨大なミミズの内部を子供たちが進んでいく作品があります。うねうねとした真っ暗闇の空間を歩き、ときに坂を上ったりしながら進んでいく体験型の作品ですが、予算はとても限られていました。香港に滞在していた2週間前ぐらいに、夜中にはっと「これだったらいける」と素材が思いついたんです。そうした瞬間が、創作していて最高にエキサイティングだしハッピーです。


*1──エスメラルダ号と呼ばれるチリ海軍の練習帆船のこと。ピノチェト政権下で監獄船として利用され、船内で虐待が行われていたといわれているが、海軍はこれを認めていない。外交にも使用されたエスメラルダ号は、「浮かぶ大使館」として世界中の300以上の港に寄港したことがある。
*2──フリヒティ美術館「Art & Zoo」(https://museumflehite.nl/en/exhibitions/art-en-zoo/)

ソース元URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/73b7ff2bb0e44ee071313c9bb933e0ae49407ce2

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