• Online Tools
  • - Calculators
    • Character Count
  • - Download
    • TikTok Download
    • DouYin Download
  • - Web Tools
    • BASE64
    • Base64 to Image
    • Image to Base64
    • URL Encoding
    • JavaScript
    • Timestamp
    • Unicode Converter
    • JSON Format
    • Modify Extension
    • Make List
    • CSS Optimizer
  • - Encryption Tools
    • MD5 Encryption
    • Random Generator
  • - Image Tools
    • Image Compression
    • QR Code Generator
    • QR Code Reader
    • Wallpaper Preview
    • Image EXIF
  • - Info Sheets
    • Blood Type Heredity
    • Clothing Sizes
  • [email protected]
DopuBox
  • English
  • Español
  • Français
  • 日本語
  • 한국어
  • 简体中文
  • 繁體中文
全部 ニュース Meta Code 文化・アート
「日本近代文学史上もっとも問題の女」美禰子は本当に謎めいているのか?
2023-06-24
「日本近代文学史上もっとも問題の女」美禰子は本当に謎めいているのか?

 日本近代文学の登場人物の中でもっとも謎めいた女性として語られるのが、夏目漱石『三四郎』に登場する美禰子だ。


 で、ようやく問題の女性、美禰子である。

 両親を早くに亡くした美禰子は、兄の恭助と二人暮らし。この兄が広田先生や野々宮と友人だったことから、彼女はサロンの一角に加わっている。英語を解す才媛で、(三四郎的には)美貌の持ち主である。

 以下、三四郎と美禰子の関係をざっと見ておこう。

 1. 衝撃の出会い

 彼女を三四郎がはじめて目にしたのは、上京してまもなくの暑い夏の日であった。

 大学のキャンパスの、池(現在「三四郎池」と呼ばれている池である)のほとりで、丘の上にいる看護婦らしき女と二人連れの若い女を彼は見るのだ。

 彼女は夕陽を避けるように団扇をかざしていた。やがて手にした白い花の匂いを嗅ぎながら二人はこちらに向かって歩いてきた。そして三四郎の前を通り過ぎるとき、〈若いほうが今までかいでいた白い花を三四郎の前へ落として行った〉。

 これ見よがしに花を落として去った女。こんなことをされたら意識するなというほうが無理な話だ。〈矛盾だ〉と彼はつぶやく。衝撃の出会いだったといえるだろう。

 三四郎が彼女の名前を知るのは、広田先生の引っ越しの手伝いに行った日である。同じく手伝いに来た美禰子に名刺をもらった三四郎。池の女だとわかった彼は〈あなたにはお目にかかりましたな〉といってみるが、美禰子は反応しない。

 それでも一緒に掃除をするうち、二人はだいぶ親しくなる。

 2. 急接近

 そして二人が急接近する日が訪れる。

 サロンのメンバーで団子坂の菊人形を見に出かけた日のことである。美禰子は野々宮と言い争いをするなど最初から不機嫌だったが、ひとりで帰りかけた美禰子を三四郎が追うと彼女はいった。〈もう出ましょう〉〈私心持ちが悪くって……〉。かくて二人は他のメンバー(広田先生、野々宮、よし子)と別行動に及ぶのだ。集団を二人で抜け出す。恋愛関係に進む際の常道である。

 三四郎は野暮天なので、広田先生や野々宮はさぞ自分たちを探しただろうといいだすが、美禰子は冷淡にいった。〈なに大丈夫よ。大きな迷子ですもの〉

 そして突如、意味不明なことを口にするのだ。〈迷子の英訳を知っていらしって〉〈迷える子(ストレイ シープ)――わかって? 〉。さらに、もっと意味深な一言の追い打ち。

 〈私そんなに生意気に見えますか〉

 美禰子はどこまでもミステリアスで、田舎の秀才はどう対処してよいのかわからない。三四郎が恋に落ちた瞬間があったとしたら、たぶんこの時だろう。

 実際、この日を境に、美禰子は思わせぶりな行動をとりはじめる。ストレイシープを意味するらしい二頭の羊の絵を添えた葉書を送ってきたり、〈あなたは未だこの間の絵はがきの返事を下さらないのね〉と問うてみたり、招待券が二枚あるから絵画展に行こうと誘い、会場で出くわした野々宮の前で〈似合うでしょう〉といってみたり。

 いったい美禰子は自分を好きなのか否か。もはや三四郎の頭は美禰子でいっぱいだ。

 3. 破局に至る道

 そんな折り、三四郎には美禰子に会う口実ができる。口実を作ってやったのは与次郎だった。三四郎が貸してやった金を、与次郎は競馬ですってしまったのである。その金を美禰子が用立ててくれるという。〈よく考えてみろ、おれが金を返さなければこそ、君が美禰子さんから金を借りることができたんだろう〉

 与次郎は見抜いていた。〈君、あの女を愛しているんだろう〉〈あの女は君にほれているのか〉。三四郎は〈よくわからない〉としか答えられない。

 万事において煮え切らなかった三四郎が、ついに行動を起こすのは、小説も終盤にさしかかった頃である。金を返すという名目で、三四郎は美禰子に会いに行くのだ。

 はたして美禰子は絵のモデルとして、画家の原口のアトリエにいた。

 帰り道、なぜここに来たのかと問う美禰子。

 〈三四郎はこの瞬間を捕えた。/「あなたに会いに行ったんです」/三四郎はこれで言えるだけの事をことごとく言ったつもりである〉。美禰子は動じない。三四郎はさらに追い打ちをかける。〈ただ、あなたに会いたいから行ったのです〉

 「好きだ」といったわけではないものの、三四郎、これでも一世一代の告白である。

 しかし、美禰子はかすかなため息をもらしただけだった。彼の告白はスルーされ、この後、三四郎は美禰子から婚約者らしき人物を紹介される。そして結局、美禰子は彼らが知らぬ相手と結婚し、広田サロンを去っていくのだ。〈我はわが愆(とが)を知る。わが罪は常にわが前にあり〉という謎めいた言葉を残して。

ソース元URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/05c471164af7e119a2399bcdf1b6e8b9c11f3605

Other Tools
  • Character Count TikTok Download DouYin Download BASE64 Base64 to Image Image to Base64 URL Encoding JavaScript Timestamp Unicode Converter JSON Format Modify Extension Make List CSS Optimizer MD5 Encryption Random Generator Image Compression QR Code Generator QR Code Reader Wallpaper Preview Image EXIF Blood Type Heredity Clothing Sizes
  • 意思疎通うまくいかず信頼関係失われた
    2024-05-31

    作曲家ビゼーの窮地を救った傑作オペラ『真珠採り』の聴きどころは?【クラシック今日は何の日?】
    2024-05-31

    日本の「木」の文化を家具を通して世界へ【ミラノデザインウィーク】
    2024-06-01

    死後に再評価が進んだ作曲家の筆頭、ビゼー。その裏には友人の存在が【クラシック今日は何の日?】
    2024-06-02

    小学館「作家の意向第一に協議」 映像化指針、ドラマ原作者死去で
    2024-06-03

    中国でドラえもん映画が興行首位 国際こどもの日に12億円
    2024-06-03

    河合隼雄物語賞に八木詠美さん 学芸賞は湯沢規子さん
    2024-06-03

    稀代のピアニスト、マルタ・アルゲリッチの伝説の始まりはこの1曲から【クラシック今日は何の日?】
    2024-06-04

    第34回福岡アジア文化賞受賞者が決定。大賞は真鍋大度
    2024-06-04

    美術評論家連盟が「ガザ戦争に対する意⾒表明」を公開
    2024-06-04

    GROUP「島をつくる | Planning Another Island」(マイナビアートスクエア)開幕レポート。高層ビルのなかで建築をコンポストする
    2024-06-05

    ペース・ギャラリーが9月にグランドオープン。7月には特別内覧会を開催へ
    2024-06-04

    石川九楊の個展「石川九楊大全」が上野の森美術館で2ヶ月連続開催へ
    2024-06-05

    「KOGEI Art Fair Kanazawa 2024」開催決定
    2024-06-04

    今週末に見たい展覧会ベスト13。「令和6年 新指定国宝・重要文化財」展から国立西洋美術館の現代美術展、KYOTOGRAPHIEまで
    2024-06-04

    「避難いただけるほうが一安心」珠洲で激しい揺れに耐えた仏像、奈良博で縁つなぐ
    2024-06-04

    大学入学共通テスト、追試は本試験1週間後 コロナ禍前に戻す 月経痛の配慮明記も
    2024-06-05

    島左近の墓、京都の寺で発掘調査 三成の腹心、関ケ原後も生存?
    2024-06-05

    美しくて“かわいい”結びの技  1400年の歴史を誇る「水引」の可能性を探って
    2024-06-06

    「Osaka Art & Design 2024」(大阪市内)開幕レポート。何気ない日常のなかで多様なカルチャーに触れる
    2024-06-06

    ©  Dopu Box
    💛