• Online Tools
  • - Calculators
    • Character Count
  • - Download
    • TikTok Download
    • DouYin Download
  • - Web Tools
    • BASE64
    • Base64 to Image
    • Image to Base64
    • URL Encoding
    • JavaScript
    • Timestamp
    • Unicode Converter
    • JSON Format
    • Modify Extension
    • Make List
    • CSS Optimizer
  • - Encryption Tools
    • MD5 Encryption
    • Random Generator
  • - Image Tools
    • Image Compression
    • QR Code Generator
    • QR Code Reader
    • Wallpaper Preview
    • Image EXIF
  • - Info Sheets
    • Blood Type Heredity
    • Clothing Sizes
    • app.tool_clock
  • [email protected]
DopuBox
  • English
  • Español
  • Français
  • 日本語
  • 한국어
  • 简体中文
  • 繁體中文
全部 ニュース Meta Code 文化・アート
『往生際の意味を知れ!』米代恭著 評者:川勝徳重【このマンガもすごい!】
2022-09-30
『往生際の意味を知れ!』米代恭著 評者:川勝徳重【このマンガもすごい!】

 元恋人への愛が執着となり、しまいには「元恋人を愛する自分」がアイデンティティになってしまう。そんな人は多いことだろう。何を隠そう評者もその一人だが、こういう恋愛を描かせたら米代恭(よねしろきょう)は本当に巧い。本作の物語はこのようなものである。

 映像作家の市松海路(かいろ)は、21歳の頃に被写体である日下部日和(くさかべひより)と1ヵ月間だけ交際していた。突然別れを告げられた彼は、絶望し、映画が撮れなくなり区役所職員となる。その後7年もの間、残された写真や映像を繰り返し視聴することで自我を保ってきた。だが、ある日、落雷でアパートが全焼。思い出の品々やデータを失ってしまう。拠り所をなくした彼は跨線橋から飛び降り自殺を試みる。そのとき日和から着信が入り、奇妙な頼み事をされる。精子を提供してもらい妊娠することで、実母への復讐をするというのだ。

 物語の設定はさらに複雑であるが、それを文章で追っても意味はないだろう。米代作品の魅力は、主人公の執着の強さとヒロインの聖性が生み出す迫力自体にある。

 作中の日和は顔こそ可愛いが、20代半ばにしては服の趣味が少々芋っぽい、虚言癖のある女だ。しかし市松の眼を通した日和は天変地異をも引き起こす。

 市松がはじめて日和に会ったとき、雷が落ちる中、彼女はビルの屋上で踊っていた。だから日和が7年ぶりに電話をかけてきた日には雷が落ちる。彼女の声が電話から響くと、雲の切れ間から光がさす。動揺すれば雨が降るし、窓ガラスは割れる。まるで聖人のようだ。なにより、彼女は処女懐胎する。

 日和の眼は聖母マリア像のように細く閉じられることが多く、まつ毛は顔の輪郭をはみ出るほど異様に長く描かれている。時々開かれる瞳は、鉱物が光を受けて乱反射しているかの如く描写される(米代の描く瞳は実に変化に富む)。

 市松は7年の艱難時代の間、絶えず不在の人物を想い続けた。その持続には単にフラれたから悲しいという以上の決意があったはずだ。そこに至るまでに色々なことを想像し、妄想し、計算し、狡猾になったのだろう。それが加害性に転化する様子が最新の5巻に描かれている。

 そこでは市松に恋する女性が準主役となる。彼女とキスする際に「チョロくて最高」と思う市松の痴態にはどこか哀しみがつきまとう。その場面は横浜の花火大会を背景に描かれるが、花火は人の手によって打ち上げられる現象でしかなく、日和の引き起こす気象現象の数々には遠く及ばない。

 市松は精子提供といったデリケートな話題をすぐ人にしゃべるし、日和に関する相談があるときだけ友人に連絡を取るような男だ。作者はこういう情けない男性の心情がよくわかるなと感心する。

 インタビューによると、この二人の名前は「待てば海路の日和あり」から取られたという。この諺通りに、市松の恋路は上手くゆくのだろうか? どちらにせよ、評者は市松くんの幸福を心より願っております。


(『中央公論』2022年10月号より)


【評者】
◆川勝徳重
漫画家

ソース元URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/a67f45cd26d8822493b0002c7839519074eea700

Other Tools
  • Character Count TikTok Download DouYin Download BASE64 Base64 to Image Image to Base64 URL Encoding JavaScript Timestamp Unicode Converter JSON Format Modify Extension Make List CSS Optimizer MD5 Encryption Random Generator Image Compression QR Code Generator QR Code Reader Wallpaper Preview Image EXIF Blood Type Heredity Clothing Sizes app.tool_clock
  • ジョン・レノンのギター4億5千万円で落札
    2024-05-30

    被害者「問題解決には程遠い」 旧ジャニーズ被害者らが会見
    2024-05-29

    一力が本因坊初防衛
    2024-05-30

    『ボールアンドチェイン』南Q太著 評者:三木那由他【このマンガもすごい!】
    2024-05-30

    ドローンサッカーで世界2位 大阪・星翔高校チーム 「世界でも通用することがわかった」
    2024-05-30

    現代詩の「中原中也賞」、俳句で培われた言語感覚…「新たな音やリズム」ジャンルを往来し追求
    2024-06-02

    日本の「木」の文化を家具を通して世界へ【ミラノデザインウィーク】
    2024-06-01

    知られざる作品や作家との巡り合いが生まれる高円寺のギャラリーショップ。
    2024-06-02

    ニコライ・バーグマンが手がける北欧のジュエリーブランド〈フローラダニカ〉旗艦店が南青山にオープン。
    2024-06-03

    応挙手本?に描いたトラ甦れ…徳島の寺のふすま絵修復へ
    2024-06-04

    写真家たちは強大な権力の抑圧にどう抗ったのか。バルト三国の写真家に焦点を当てる展覧会をレポート
    2024-06-04

    特別展 「工芸的美しさの行方―うつわ・包み・装飾」が東京と京都で開催。日本の美術工芸を世界へ 
    2024-06-04

    第34回福岡アジア文化賞受賞者が決定。大賞は真鍋大度
    2024-06-04

    「君たちはどう生きるか」展 第二部 レイアウト編(三鷹の森ジブリ美術館)レポート。絵を描くことの営為、そして苦悩も見せる
    2024-06-04

    「犬派?猫派?」(山種美術館)開幕レポート。初公開から名作まで勢揃い
    2024-06-04

    今年の「アートウィーク東京」は11月に開催。「AWT FOCUS」の監修には片岡真実
    2024-06-04

    スマイル社が性犯罪被害者支援の法人設立
    2024-06-04

    写真家の吉田ルイ子さん死去
    2024-06-06

    「江戸期より後の遺構」 世界遺産目指す佐渡の金山、一部除外勧告
    2024-06-06

    「さどの島銀河芸術祭2024」が開催。新潟・佐渡島各所で作品を制作展示
    2024-06-06

    ©  Dopu Box
    💛