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ミニの女王、マリー・クワント。日本初の回顧展でたどるその軌跡
2022-11-25
ミニの女王、マリー・クワント。日本初の回顧展でたどるその軌跡

 デイジーの花のマークは、誰もが一度は目にしたことがあるのではないだろうか。そう、イギリスを代表するファッションブランド「マリー・クワント」のアイコンだ。

 東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで、そのマリー・クワントの創設者であるマリー・クワントの軌跡をたどる日本初の回顧展が幕を開けた。



 マリー・クワントは2022年に92歳を迎えたいまも、イギリスでもっとも愛されているファッション・デザイナーのひとり。戦後の配給制が終了して間もない1955年、若干25歳という若さで若者向けのブティック「バザー」を立ち上げ、ロンドンのファッションシーンに彗星のごとく登場した。


 「バザー」で自分が着たいと思うアイテムをデザインし、60年代には「スウィンギング・ロンドン」(ストリート発のイギリスの若者文化)の象徴として、ミニスカートやタイツなど、いまでは当たり前のファッションを普及させたパイオニアだ。


 62年にはJ.C.ペニーと洋服・下着のデザインのライセンス契約を結び、アメリカ市場に進出。翌年には「GINGER
GROUP」を設立するなど、着実にファッション史における存在感を高めていった(なおマリー・クワントに関するエピソードは、同ブランド公式サイトに詳細が掲載されているのでチェックすることをお勧めしたい)。


 マリー・クワントが初めて日本を訪れたのは1972年のこと。それから半世紀となる今年開催される本展は、2019年にイギリスのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)で開催され、約40万人が訪れた展覧会の日本巡回だ。スコットランドや台湾などへの巡回を経て、本展・東京が最後の寄港地となる。


 V&Aのトリストラム・ハント館長は、「クワントはファッション界の仕組みを変えた。パリのデザイナーたちに支配されていた状況をひっくり返し、若い女性が新しいスタイルを打ち出すリーダーになれることを実証したのだ」(本展公式図録より)と評している。


 展示は、そんなマリー・クワントの1955年から1975年にかけてのデザイナー・起業家としての歩みをたどるもの。V&A所蔵の約100点の衣服を中心に、アクセサリーや小物だけでなく、写真や雑誌、関連資料がずらりと並ぶ様は圧巻であり、心弾ませる。


 会場は時系列となっており、大きく分けて「ブランドの構築」(1930~66)、「成功への扉」(1960~65)、「グローバル化」(1965~75)、「ファッションの解放」(1965~75)の4セクションで構成。ハント館長の言葉にもある通り、当時男性中心だったファッション業界のなかで、数々の障害を乗り越えてきたマリー・クワント。キャリア初期の、まだ“マリー・クワントらしさ”が発揮される前の比較的オーセンティックなドレスから始まり、徐々にそのクリエイションが女性ファッションを「民主化」していく過程を、様々なルックからたどることが可能だ。


 鮮やかな色彩と洗練されたカッティングは、いまの時代に見てもなんら遜色なく輝いている。まさに「彼女の最大の偉業は、新しい生き方や考え方を伝える手段としてファッションを捉えていたことかもしれない」(本展公式図録より、ハント館長の言葉)。


 1970年代にマリー・クワントとともにマリー・クワント社の経営に携わったヘザー・ティルベリー・フィリップスは、「マリーは現代女性のために新しいルックをつくりだしたファッション・アイコン」「あらゆる意味で先駆者だった」と報道内覧会で語っている。


 柔軟な発想とパワフルさでそれまでの既成概念を打ちこわし、女性たちをエンパワーメントしたマリー・クワント。本展は、その魅力にあらためて触れられる展覧会となっている。

ソース元URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/114c1ebb7b166f11505cc5a1bbbe6ad790e75c86

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