• Outils en Ligne
  • - Calculatrices
    • Compteur de Caractères
  • - Téléchargement
    • Téléchargement TikTok
    • Téléchargement Douyin
  • - Outils Web
    • BASE64
    • Base64 vers image
    • Image vers Base64
    • Encodage URL
    • JavaScript
    • Timestamp
    • Convertisseur Unicode
    • Formatage JSON
    • Modifier l’Extension
    • Créer une Liste
    • Optimiseur CSS
  • - Outils de Chiffrement
    • Chiffrement MD5
    • Générateur Aléatoire
  • - Outils d’Image
    • Compression d’Images
    • Générateur de QR Code
    • Lecteur de QR Code
    • Prévisualisation de Fond
    • EXIF d’image
  • - Fiches d'information
    • Hérédité du Groupe Sanguin
    • Tailles Vêtements
  • [email protected]
DopuBox
  • English
  • Español
  • Français
  • 日本語
  • 한국어
  • 简体中文
  • 繁體中文
全部 ニュース Meta Code 文化・アート
笑顔生き生き 戦前の工女の街 長野県・岡谷蚕糸博物館
2023-05-29
笑顔生き生き 戦前の工女の街 長野県・岡谷蚕糸博物館

【門井慶喜の史々周国】

蚕(かいこ)の魂をなぐさめる仏塔がある、と聞いたのはいつだったか。私は異様な感じがした。

蚕というのはカイコガという蛾の幼体で、まあ要するに虫である。人間ですら死んで塔が建つことはなかなかないのに、虫を人なみに、いや人なみ以上にあつかうとは一体どういうことなのか。

その名も蚕霊(さんれい)供養塔、長野県岡谷(おかや)市、真言宗照光寺の境内にあるという。行ってみるとその寺はJR岡谷駅から自転車で十分もかからないところにあったけれども、いかにも土地の名刹(めいさつ)という感じで、境内はよく清められ、本堂のたたずまいよろしく、その仏塔も、昭和九年(一九三四)建立というが、知らなければ単なる立派な多宝塔である。

あんまり普通顔(がお)をしすぎていて、たとえば三百年前の偉い和尚が疫病退散を祈って建てたなどと言われたらあっさり信じてしまうだろう。岡谷というのは戦前には日本を代表する製糸業の街で、したがって無数の蚕を煮殺(にころ)して発展したわけで、私は、そのことに対する関係者や市民の感情のありようがこの一基でよくわかるような気がした。誇らしさと後味の悪さ。自慢したいが懺悔(ざんげ)もしたい。つまりはそういう場所なのだ。

私は寺を出ると、その足で、岡谷蚕糸博物館に行くことにした。自転車を止めて館内に入り、展示室に足を踏み入れると、挨拶(あいさつ)代わりとばかり置かれているのがフランス式繰糸(そうし)機だった。

台所のシンクのような台を置き、その向こうに背の高い棚を置いて、木製の鉤(かぎ)をいくつも取り付ける。おそらく現役のときはこのシンクで蚕を煮て繭糸を取り出し、それを何本も撚り合わせて一本にして、棚の鉤でみちびいて巻き取っていたのだろう。明治五年(一八七二)、群馬県に官営富岡製糸場が設立されたとき輸入された三百釜のひとつというから、まさしく助っ人外国人である。

日本の近代製糸史は、この一台から始まったと言うこともできる。もっとも輸入後は、日本の湿度の高い気候に合わせて種々の改造をほどこしたとか。機械はほかにもたくさんあって、おおむね時代順に並んでいるので、私はゆっくり歩きながら見るうちに、それらがしだいに大型化し、複雑化して、短時間でたくさんの生糸が生産できるようになるさまを想像することができた。

現物だけが持つ説得力である。何だかだんだん高度なおもちゃをあたえられるような気分のよさもあったけれど、しかしながら結局のところ、私の場合、いちばん心に残ったのは人間だった。ときどき展示される写真のパネルには当時の操業の様子を示すものが何枚かあったのだが、そのたいていには女子労働者、いわゆる工女が写り込んでいたのだ。

そう、戦前の岡谷は工女の街だった。昭和五年(一九三〇)のこの地の――正確には前身である平野村の――人口は五万三千人、そのうち約半分が村外ないし他県から来たそれだったというから大変なものである。或(あ)る工場では所属する工女が三百十名だった。みんな若いから食べる量もかなりのもので、夏場の昼にそうめんが出たときなど、

「いただきまーす」

と言って全員いっせいに麺をすする、その音はすさまじかったとか。岡谷をささえたのは機械だが、機械をささえたのは人間なのである。

もちろん労働の場であるからして、苦難も理不尽も多かったにちがいないが、特に印象に残ったのは、お祭りを写した一枚だった。どこかの神社の境内だろうか、紅白の幕の手前にたくさんの若い女性が集まって、こっちを向いている。

和服に高下駄(げた)、満面の笑み。たとえば現代の高校のバスケットボール部の集合写真のように生き生きした空気。逆にいえば、おなじ製糸関係でも、あのお寺の供養塔に見たような市民の誇りや後味の悪さはまったくなかった。ただただあっけらかんとした健康美。

虫は虫、人は人、そんな声まで聞こえて来そう。戦前の日本はこの笑顔で保(も)っていたのだと、そんな思いまで私は抱かされた。

ソース元URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/00a66c6a8c00cb3ed37a0a76a89202d94e3ee203

Autres Outils
  • Compteur de Caractères Téléchargement TikTok Téléchargement Douyin BASE64 Base64 vers image Image vers Base64 Encodage URL JavaScript Timestamp Convertisseur Unicode Formatage JSON Modifier l’Extension Créer une Liste Optimiseur CSS Chiffrement MD5 Générateur Aléatoire Compression d’Images Générateur de QR Code Lecteur de QR Code Prévisualisation de Fond EXIF d’image Hérédité du Groupe Sanguin Tailles Vêtements
  • テレビ東京、不適切表現で謝罪 「激録・警察密着24時!!」
    2024-05-29

    美術館の裏側を伝える展覧会「鎌倉別館40周年記念 てあて・まもり・のこす 神奈川県立近代美術館の保存修復」レポート
    2024-05-29

    ビルケンシュトック、創業から250年の歴史を振り返る2冊を出版
    2024-06-01

    「警察密着24時」担当者ら懲戒 テレビ東京、石川社長は3割返上
    2024-06-03

    ジャスパー・モリソンの名言「…が「普通」のものより役にたつことはない。」【本と名言365】
    2024-06-03

    本年入試私立公立とも志願者微減 栄光ゼミナール担当者にきく 埼玉中高入試最新動向
    2024-06-04

    稀代のピアニスト、マルタ・アルゲリッチの伝説の始まりはこの1曲から【クラシック今日は何の日?】
    2024-06-04

    「君たちはどう生きるか」展 第二部 レイアウト編(三鷹の森ジブリ美術館)レポート。絵を描くことの営為、そして苦悩も見せる
    2024-06-04

    東京都写真美術館で「今森光彦 にっぽんの里山」が開催へ
    2024-06-04

    田名網敬一「TANAAMI!! AKATSUKA!! / 45 rpm」展、集英社マンガアートヘリテージ トーキョーギャラリーで開催
    2024-06-04

    「ART OSAKA 2024」が7月18日より開幕。近代建築と現代美術のコラボレーションにも注目
    2024-06-04

    スマイル社が性犯罪被害者支援の法人設立
    2024-06-04

    第55回星雲賞・自由部門に「巨大ロボット展」 日本SFファングループ連合会議
    2024-06-05

    「VOCA展」に関するハラスメント防止のためのガイドラインが制定
    2024-06-05

    安藤忠雄さん設計の美術館名称決まる…香川・直島に2025年オープン
    2024-06-05

    田名網敬一の巨大インスタレーションが、世界初大規模回顧展「田名網敬一 記憶の冒険」に登場。国立新美術館で8月7日から
    2024-06-06

    なぜ、いま「先住民の現代アート」なのか? 『美術手帖』2024年7月号は、「先住民の現代アート」特集
    2024-06-06

    「江戸期より後の遺構」 世界遺産目指す佐渡の金山、一部除外勧告
    2024-06-06

    美術家藤井光さん個展「終戦の日/WAR IS OVER」 希望か絶望か…大分・佐伯の地下弾薬庫跡にこだまする泣き声
    2024-06-07

    「さどの島銀河芸術祭2024」が開催。新潟・佐渡島各所で作品を制作展示
    2024-06-06

    ©  Dopu Box
    💛