現代アートが熱い!韓国・ソウル最新アートガイド。リウム美術館などで知られるイテウォン~アックジョンエリア
シチョン~ホンデ~ウルジロ(第1回)、チョンノ~アングク~キョンボックン(第2回)と、これまで紹介したエリアのアートスペースは、いずれも江北(カンブッ、강북)、つまりハンガン(漢江=川)より北のエリアである。ソウル市のアートスペースをスムーズに周りたい方は、このハンガンより北の地域を中心にコースを組むことをオススメしたい。
そのなかでも今回は地理的にはソウルの中心、南山を囲む地下鉄6号線のルートを中心に見てみよう。第2回でとりあげたアングク・キョンボックンの一帯では北に山が見えると紹介した。反対方向には、南山がある。かつては「南山タワー」、現在は「Nソウルタワー」と今風に名称を変えたタワーが目印の山だ。地理的に言えばソウル駅と近い位置に山があり、東京とは地理がまったく異なっている。その山の周りにもアートスペースが点在している。第1回と第2回で取り上げたエリアとうまくつなげながら訪れてみて、余裕もあれば江南方面に足を運んでみよう。
第1回で紹介したホンデ(弘大入口、홍대입구)から1駅、ハプチョン(合井、합정)から6号線に乗って川沿いのルートへ向かってみよう。反対方向に乗って、SeMAストレージ(公式サイト)やSPACE55(公式サイト)、スペース・ファングミャン(公式サイト)などにも時間があれば足を運ぶのもよし。ホンデ~ハプチョン~サンスは歩いていけないこともないので、第1回で紹介したスペースを周りながら、サンス駅(上水、상수)から乗るのもありだ。サンス駅近くのポスト・テリトリー・ウジョングク(公式サイト)に寄って、デフン駅(大興、대흥)で降りて無音山房(ムウンサンバン、公式サイト)に足を運んでみよう。ひなびた街のなかを歩いてゆけば、ガラス張りの入口が見える。「小さくても、大きな芸術家」を積極的に紹介するこの会場では、誰もが気軽に展示に足を運べる場所となっている。若手のアーティストがより実験的な試みが行える場所として、注目の会場だ。