新年度に活用しよう。学生・教職員がお得にミュージアムを楽しめる「キャンパスメンバーズ」
「キャンパスメンバーズ」は、大学生や短大生を対象に、展覧会を無料または割引価格で鑑賞できる制度。独立行政法人国立美術館と独立行政法人国立文化財機構が実施している。それぞれの特典を把握し、新生活で活用してもらいたい。
国立美術館のキャンパスメンバーズ
国立美術館には、東京国立近代美術館、国立西洋美術館、国立新美術館、京都国立近代美術館、国立国際美術館、国立工芸館、国立映画アーカイブがある。
対象となるのは大学・短期大学・高等専門学校など。加盟校の学生や教職員は、所蔵作品展(130円~250円)を無料で鑑賞できる(国立新美術館は所蔵作品展なし)。また企画展は割引料金(団体料金)で見ることが可能だ。
加えて国立映画アーカイブでは、所蔵作品上映を無料で、特別上映及び共催上映を割引料金で鑑賞できるほか、国立映画アーカイブを利用するメンバー校からの申請に基づき、所蔵映画フィルムと施設(小ホール)を利用してゼミや授業などを行うこともできる。
加盟校はこちらから確認してほしい。
国立博物館のキャンパスメンバーズ
いっぽう、東京国立博物館や京都国立博物館、奈良国立博物館、九州国立博物館の4館にもキャンパスメンバーズがある。
例えば東京国立博物館ではキャンパスメンバーズ会員校の学生・教職員は、総合文化展(常設展)を無料で何度でも観覧可能。特別展の観覧料金は割引となる。会員校対象の博物館セミナーや博物館学講座への参加もできる。加盟校は
こちらから。
京都国立博物館も平成知新館名品ギャラリー(平常展示)を無料観覧できるのはもちろん、特別展の観覧料金割引などのほか、施設利用・ロケーション撮影利用料金の割引も受けられる。加盟校は
こちらから。
ほかにもある優待制度
キャンパスメンバーズではないが、上野の国立科学博物館
は独自で大学パートナーシップ制度を設けており、入会大学・学校の学生は常設展(通常630円)を無料で、特別展入場料(一般・大学生)を630円引きで利用できる。入会校一覧は
こちらから。
東京都美術館や東京都現代美術館、東京都写真美術館、東京都庭園美術館
などの都立施設は、大学や専門学校を対象とする会員制度「東京都歴史文化財団パートナーシップ」を設けており、会員校の学生は常設展等への無料入場や特別展の割引などが受けられる。会員校は
こちらから。
また私立美術館では、京橋のアーティゾン美術館は企画展も含めてつねに大学生以下が無料になるのでぜひ活用してほしい。
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なお美術手帖では、アートをもっと深く知りたい人のために様々なシリーズ記事を掲載中。「はじめての美術館ガイド」「10ヶ月で学ぶ現代アート」「
アートと法の基礎知識」「ミュージアムの基礎知識」などをチェックするのもおすすめだ。