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ポール・スミスがピカソ没後50年記念展をアートディレクション 仏パリ
2023-03-12
ポール・スミスがピカソ没後50年記念展をアートディレクション 仏パリ

フランス・パリの国立ピカソ美術館で7日に開幕した、スペインの巨匠パブロ・ピカソの没後50年を記念する大規模な展覧会は、英国人ファッションデザイナーのポール・スミスとの生き生きとした独創的なコラボレーションで構成されている。カラフルな色使いで知られるポール・スミスだが、ピカソ美術館のローラン・ル・ボン前館長(現在ポンピドー・センターに在籍)から「好きにやってほしい」と誘われ、やや気後れしてしまったという。自由裁量を与えられたことについて「世界中にピカソの専門家がたくさんいる中で、私の展覧会へのアプローチはむしろ非常に自然発生的で、ピカソの歴史にまったくとらわれないものだったので、なかなかに恐ろしかった。このプロジェクトでは、視覚的で自然発生的な連想をとても重視している」と語っている。

白壁に絵画を飾る従来の展覧会とは大胆に一線を画し、ポール・スミスは遊び心たっぷりに、カラフルな壁、模様入りの壁紙、自身のトレードマークであるストライプをピカソ作品の背景に使用した。周囲に色を配置することで、新たな視点で作品を鑑賞できる。この展覧会が訪れた人を驚かせることは間違いない。

ピカソはポール・スミスにとってインスピレーションの源の1つにすぎない。そのデザインは、あらゆる芸術の影響を受けている。「仕事柄、キャリアを通じてブラックやピカソのキュビスムに触れ、マティスの色彩や切り絵、モネの色使いに浸ってきた。クリエイティブな仕事をしている身として、アートの世界は常に参考にしているが、私が『アート』というときは絵画だけでなく、ジャン=リュック・ゴダールの世界やオペラ作曲家ベッリーニ、パラディオ建築の世界をも意味している。どこからでもインスピレーションを得ているんだ。もちろん、ピカソは常にその影響の一端を担っている」

没後50年展「ピカソ・セレブレーション:コレクションに新たな光を」では、ピカソの長い画家人生を網羅する作品152点が展示され、長年未公開だった作品も多い。「自画像」(1901年)「ギターを弾く男」(1911年)「牧神パンの笛」(1923年)「ドラ・マールの肖像」(1937年)「牡牛の頭」(1942年)「手を組んで座るジャクリーヌ」(1954年)「アヴィニョンの娘たち」(1907年)の習作など名作の数々も見どころだ。

展示品の絵画、スケッチ、彫刻、陶芸作品は、ピカソ美術館が所蔵する5000点と、推定20万点近い個人収蔵から選ばれた。また、ピカソ作品に影響を受け、インスピレーションを得ている現代芸術家として、ギジェルモ・クイッカ、オビ・オキグボ、ミカリーン・トーマス、シェリ・サンバの作品37点も展示されている。

展示は年代順ではなく、『ヴォーグ』1951年5月号の破壊的な表紙を特集した部屋に始まり「キュビスムの部屋」「青の部屋」「赤の部屋」など、テーマ別に構成されている。ポール・スミスのブランドシグネチャーであるストライプは、色鮮やかな縞模様があしらわれた「座る女」の作品群(1930年代)を集めた展示室に用いられ、床から天井まで黄、緑、青などカラフルな色彩が最も目を引く部屋の1つとなっている。

「ピカソ・セレブレーション:コレクションに新たな光を」は、8月27日までパリ国立ピカソ美術館で開催中。5月1日を除き、毎日10時半(祝日・週末は9時半)から18時まで開館している。入場料は14ユーロ(約2000円)、割引価格は11ユーロ(約1600円)で、事前予約推奨。

ソース元URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/2b707848d9f9c0ca510342e1b21d14bdb5d2ef17

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