• Online Tools
  • - Calculators
    • Character Count
  • - Download
    • TikTok Download
    • DouYin Download
  • - Web Tools
    • BASE64
    • Base64 to Image
    • Image to Base64
    • URL Encoding
    • JavaScript
    • Timestamp
    • Unicode Converter
    • JSON Format
    • Modify Extension
    • Make List
    • CSS Optimizer
  • - Encryption Tools
    • MD5 Encryption
    • Random Generator
  • - Image Tools
    • Image Compression
    • QR Code Generator
    • QR Code Reader
    • Wallpaper Preview
    • Image EXIF
  • - Info Sheets
    • Blood Type Heredity
    • Clothing Sizes
  • [email protected]
DopuBox
  • English
  • Español
  • Français
  • 日本語
  • 한국어
  • 简体中文
  • 繁體中文
全部 ニュース Meta Code 文化・アート
【書評】がん治療と身体性:西加奈子著『くもをさがす』
2023-05-29
【書評】がん治療と身体性:西加奈子著『くもをさがす』

幸脇 啓子
もし自分が、がんになったら?そう想像したことがある人は多いのではないか。直木賞作家・西加奈子の元に、その「もし」はやってきた。それもカナダという外国の地で。突然始まった海外での治療の日々と、揺れ動く気持ちを記した一冊。
「2人に1人はがんになる時代です」
最近よくそう言われる。
「がんはいまや、治る病気です」とも。

でも、自分ががんになったら、そんな冷静でいられるだろうか。
しかも異国で暮らしていたとしたら――。

著者の直木賞作家・西加奈子が浸潤性の乳がんの診断を受けたのは、2021年8月17日。
2年ほど前から暮らす、カナダのバンクーバーでのことだった。

その日からつけ始めた日記には、診断に対し「自分がこんなことを書かなければいけないなんて、思いもしなかった」「私は生きられるのか」と言葉が並ぶ。

本書は、そこから始まった治療の日々とその後が綴(つづ)られている。
カナダのがん治療の様子は驚きだ。

診断結果の伝達、いわゆる「告知」は、さらっと携帯電話にかかってくるし、看護師たちはあくまで明るく、採血のたびに「めっちゃええ静脈やん!」と浮き出た静脈を褒めてくれたり、検査の長い待ち時間に「Spotify聞く?」と、自分のスマホを貸してくれようとしたりする。

極め付けは、両乳房の切除手術が日帰り入院で行われること。手術を受けて数時間には、両胸から血液を排出するドレーンをつけたまま、帰宅するのだ。

いろいろなことが日本と違う。日々出会うちょっとした違和感があるから思考が深まり、広がっていくのではないか。

本書に記される、ときに哲学的な記述を読んでそう感じた。
なかでもよく出てくるのが、「身体」「からだ」「体」という言葉だ。

抗がん剤治療に通いながら、著者は海沿いのベンチに座り、日本とカナダを比べて身体について考える。

痩せていたほうがいい、脱毛をしていたほうがいい、と女性のあるべき理想を打ち出す日本に比べ、様々な体形の女性が登場するカナダの広告は主体的で、自らの身体を愛することが推奨されているように感じられる。カナダで暮らしているうちに、自分は自然と、自分の身体を取り戻してきたようだ――。

治療中には、看護師たちはしばしば「だってカナコの体だから」といい、最後の決定権は著者に委ねられる。

だから著者はこう綴る。

「本物の私たちの身体を、誰かのジャッジに委ねるべきではない」

がんだけに限らず、人は病気になったとき、いわば「異常」に出会ったときに初めて自らの身体を意識し、自分は自分の体をどうしたいのか、と主体的に考えるのだろう。病との闘いは、それまでは受け身だった身体を再構築、“re-build”していくプロセスでもある。

抗がん剤治療に苦しんでいる時に著者は「こんなに弱っている自分の体を、内側から見つめることが出来るのは、私だけなのだ」と書き、両乳房を切除したあとには「私は、自分のこの体を、心から誇りに思っていた。人生で一番自分の体を好きになった瞬間かもしれなかった」と記す。

ソース元URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/8d1b62850f95f6c7abcc0369313a2eeb7c14e000

Other Tools
  • Character Count TikTok Download DouYin Download BASE64 Base64 to Image Image to Base64 URL Encoding JavaScript Timestamp Unicode Converter JSON Format Modify Extension Make List CSS Optimizer MD5 Encryption Random Generator Image Compression QR Code Generator QR Code Reader Wallpaper Preview Image EXIF Blood Type Heredity Clothing Sizes
  • 藤子・F・不二雄の名言「ありそうもない話をありそうに描きたい」【本と名言365】
    2024-05-29

    ブームなぜ起きた? 東京国立近代美術館で「ハニワと土偶の近代」展
    2024-05-30

    原作者の意向は取り入れられたと日テレ
    2024-05-30

    芸術レベルのグッズも登場! パリ・東京・大阪の名コレクションが集まる「TRIO展」
    2024-06-01

    【大河ドラマ「光る君へ」本日第22話】紫式部と清少納言は「顔を合わせていなかった」?
    2024-06-01

    写真家たちは強大な権力の抑圧にどう抗ったのか。バルト三国の写真家に焦点を当てる展覧会をレポート
    2024-06-04

    「ロバート」秋山さんが鳥取PR イリュージョニストに扮し
    2024-06-04

    レイモンド・ローウィの名言「優れたインダストリアルデザインは、…」【本と名言365】
    2024-06-04

    特別展 「工芸的美しさの行方―うつわ・包み・装飾」が東京と京都で開催。日本の美術工芸を世界へ 
    2024-06-04

    「KOTARO NUKAGA(天王洲)」が移転し拡張。約386平米の巨大スペースに
    2024-06-05

    開館10周年を記念。「広重 ─摺の極─」があべのハルカス美術館で開催へ
    2024-06-05

    「台北當代2024」開幕レポート。「台湾マーケットのニーズに応えるプラットフォームに」
    2024-06-04

    五木ひろし歌手生活60年…ふるさと福井へ恩返しの新曲
    2024-06-04

    週末見たい展覧会5選。今週はTRIO展、吉田克朗展、建築の構造デザインに焦点を当てた展覧会など。【2024年6月第2週】
    2024-06-05

    宗教2世のドラマが受賞 第50回放送文化基金賞
    2024-06-06

    そごう・西武が百貨店として初めてNFTマーケット開設、NFT作品約100点を発売
    2024-06-06

    藤井、棋聖戦5連覇へ白星発進
    2024-06-06

    なぜ、いま「先住民の現代アート」なのか? 『美術手帖』2024年7月号は、「先住民の現代アート」特集
    2024-06-06

    佐渡金山、世界遺産登録に向け「追加情報の提出」求められる
    2024-06-06

    「さどの島銀河芸術祭2024」が開催。新潟・佐渡島各所で作品を制作展示
    2024-06-06

    ©  Dopu Box
    💛